自作の現代短歌を自分で褒める~BL短歌夢想録~

こんばんは通りすがりの腐女子です今日も短歌を発表します(自己紹介短歌)
今回もBL短歌をかき集めました。BLの話になるといつも早口気味の腐女子です。それではミュージックスタート。ズンチャカズンチャカ。


プレーン味



・マッチ棒擦るとき奥歯かみしめる癖があるんだ年上のひと

普段は頼りになる攻め氏がマッチ棒ごときにちょっとビビってるとこを見てキュンとする受け氏。ギャップ萌えっていいよね。でも私はどっちかというとライターの方にビビります。火と指の距離がマッチより近いし(誰も聞いてない自分語り)


・靴ひもが解けなくなる裏ワザと君が絆されてくれるバグ技

攻め視点でも受け視点でもおいしい一作。まあバグ技ってことは、相当な事件がない限り絶対絆されてくれない鉄壁なんでしょうな。もう無人島に二人きりで漂着させられない限り何の進歩も望めなそうな堅物。


・思い出せ若葉の頃も晩冬も俺がいてこそ愉快だったと

自己主張激しめの受け氏。自分がいないとこで攻め氏が楽しそうにしてたらギギギってなるタイプ。その場にいなかった筈なのに攻め氏の行動を事細かに把握しているタイプ。恐怖かわいい。


・夕間暮れバニラトラックぐるぐると人の交尾を茶化しに来るな

毎日家の周辺うろつかれまくってるんでしょうね。もう周回ルートにガッツリ含まれちゃってる。ごみごみした街の大通りからちょっと入ったとこのアパートに住んでるタイプの男二人。コンビニがそこら中にあって便利だけどスーパーは遠い。週に一度は隣のビルの四席しかない居酒屋で飯食ってる。


・ふざけんなどこに目ん玉ついてんだどう考えても俺が受けだろ

ブチギレ受け氏。自分の受け力に余程自身がある様子。受け氏「私の受け力は530000です」……腐リーザ様か?


・そういえば別れの言葉はこの部屋にないよなローリエの葉はあるのに

連れ添ってゆうに二十年ぐらいは経ってそうな男二人。そのまま末永く添い遂げな、という気持ちと、チッ洒落た暮らししやがって、という気持ちがせめぎ合っている腐女子。その昔、学校の図書館に置いてあった≪ありもので作れる簡単レシピ≫的な本にローリエの文字を見つけた時は不条理のあまり全身から爆風が出て天井を突き破るかと思った。フレンチシェフの家限定ありものレシピか??? まあ、お手軽さを謳ったお茶漬けレシピ本にフグ茶漬けとカニ茶漬けが載ってた時の怒りに比べたらかわいいもんですが。


・猛然と生ハムメロンは肉料理だと抗議するお前が好きだ


料理全然できない受け氏かわいい。攻め氏は器のでかい男なのか単に能天気なだけなのか、どっちにせよ美味しい。


・海老の殻脱がせる時のほうが俺の服を脱がせる時よりやらしい

海老にガチめにジェラる受け氏。どうやら私はギギギ受けが好きな傾向にあるようだ。攻め氏の手元を血眼で睨めつける受け氏おもしろかわいい。エビフライにメンチ切りながらさくさく食べる受け氏を見て愛おしさがこみあげる攻め氏もまとめてかわいい。一生やってろ。


・やめとこう男二人が暮らすにはフルーツタルトは狭すぎるから

メルヘンで好きです。クリスマスケーキのカタログとか見てる時に、どっちかが「お前、もしケーキに住むならどれがいい?」とか訳わからんこと言い出したんでしょうね。そして家具置き放題で機能性重視なチーズケーキ派と、見た目百割SNS映えフルーツタルト派に分かれてしまったと。どっちが攻めでも受けでもおいしいけど、どっちかといえば受けがチーズケーキ派かなとも思う。


・君がのる体重計に片足を置いて果報のかさ増しをする

日常の幸せって感じでお気に入りです。いちゃいちゃし過ぎて最終的に男二人分の全体重かけて体重計ぶっ壊すオチがあって欲しい。んでもって多分次に買ったやつも似たような流れで壊す。学習しねえ。


・くちづけで生じる熱が俺たちの前髪ぴんとまっすぐにする

ヘアアイロン要らず。二人とも髪質全然違うのにおでことおでこの間で前髪の状態だけがお揃いになっていくの、かわいいし面白いと思う。


不穏味



・さあおいでここは僕らのシェルターだジャングルジムの外側は雨

少年を想定しての作品だけど、成人男子でも趣あるかもしれない。狙ったわけじゃないけど「さんかく窓の外側は夜」って漫画ありましたね(未読)


・ねえ、紙が水を吸い破れるように、笑って、笑って、君よ、破けて

インスピ系なので説明不要ッ! なんか狂気を感じるとこが好きです。


・お前しか愛せないって知ってるし充電切れたら棄ててくれよな

投げやり受け。愛にも自分にも執着がないんでしょう。攻めが人格者でもカスでも心の底から幸せにはなれそうにないタイプ。


・悪いとも思ってないけどすみません俺はこいつと火車に乗ります

何やらかしたんだ??? ていうか誰に謝ってんだこいつら。火車に乗るってことはよっぽどのことやってそうですが、地獄はディズニーシーじゃないのでもうちょっと真剣味を持って欲しいです。獄卒に迷惑をかけることのないよう立派な罪人としての自覚を持って行動しましょう。修旅か?



今回は以上です。お読みいただきまことにありがとうございました。シーユーアゲイン。

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