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ディズニーランドに行ったカップルは別れる説の謎がようやく解けた話 ~家族構造の構成要素~

先日、横浜アンパンマンミュージアムに行ってきました。で、表題の件について周りの家族の様子を見ていて気づいたので書いておきます。




ディズニーランドに行ったカップルは別れる説

まんまですが、ディズニーランドに行ったカップルや恋人同士は別れる確率が高いという説があります。今もあるのでしょうか?私が学生時代の頃には、都市伝説としてよく聞きました。

さて、その謎の説明はいくつか行われています。1と2はよく聞く奴で3は私の仮説です。


1、言葉遊び説、詭弁説

パンを食べた事がある人は、全員死ぬ。みたいなものです。人間なら誰だってパンを食べることはあるし。いずれ死ぬものです。そこに因果関係は本来ないという説です。つまり、恋人ならディズニーランドに行くことも多いだろうし、恋人ならいずれ別れることもあるだろうし、無理矢理なこじつけだという説ですね。


2、話題が続かない、間が持たなくなる説

ディズニーランドは人気のテーマパークなので、なにをするにしても行列待ちになります。つまり、毎回30分1時間単位で会話で場を持たせて楽しまないといけません。まだ付き合って日の浅い恋人同士ならば、緊張して話が途切れることもあるでしょう。まだそこまで親しくないせいで話す話題が尽きることもあるでしょう。帰り道になんか楽しくなかった……と冷めてしまい、別れれにつながるカップルも相当数いるのではないだろうかという説ですね。



3、高ストレス下で生産的行動の相性衝突が起きる説 

1000円払って映画を見終わる。お昼でお腹が空いたからレストランに行ってご飯をたべる。これらのお金を払い提供されるだけの行動は、消費的行動(受け取るだけ)です。そこにストレスはさほどなく、あるのは二人の消費における関心(コスパや何系が食べたいか)やらの相性だけです。

しかし、ディズニーランド等のテーマパークでは、どこのアトラクションから回る。行列に並ぶ。それとも他を探す。ハプニングが起きたから対処する。食事はどこで食べる。トイレは何回ぐらい行く、いつごろ帰る。どれぐらい休む等々。上記の消費的活動と同じデートのように見えて、実は、二人でより楽しい思い出を作りだすには?という生産的活動の側面が強くなります。

さらに、行列やら回る順番やら人ごみのせいで、一切合切が高ストレスで、高難易度の選択を迫られ、結果に反映されます。こうした生産的活動領域では、消費的活動領域では見られない一面が続々出てきます。

詳細は後述しますが、かみ砕けば、二人でカレーを食べるのではなく、二人でカレーを作る。それも、できうるかぎりの最高のカレーを作る!ぐらい異なります。最高のカレー!(このデートを楽しくしたい!)と思い、たまねぎを長く炒めよう。(長い行列でも、有名なこのアトラクションに乗れば楽しくなる”はず”) 具は多い方が美味しい。(数はできるだけ多く乗れた方が良い”はず”。さぁ矢継ぎ早に次はあれに並ぼう!) 福神漬け?副菜?いらないよカレーがメインなんだから。(お昼の休憩や食事なんておまけだから、手軽に済ませてアトラクションにのった方が楽しい”はず”)等々。

楽しい”はず”
こっちの方がいい”はず”
こうしたい。
こっちの方が望ましい。

楽しい思い出を作ろうとしたい気持ちの結果、楽しい思い出作りにはこういう行動の方が望ましいんじゃないかという自分の行動傾向、行動原理が如実にあらわれてしまう。で、それが相手との相性の違いを明確化させることになってしまうことが多々あるので、ディズニーというテーマパーク系。人ごみの高負荷で、楽しいを二人で作る!になればなるほど、それまでは見ることのできなかった相性が衝突してしまい、別れやすいというわけです。





家族構造の構築要素

生産的行動(二人で何かを作り出す行動)においては、消費的行動(サービスを受けるだけ)とは異なる領域の行動原理や行動傾向が顔を出します。具体的には、次の要素が関わります。横浜アンパンマンミュージアムで色んな家族を見ていて、この3つの要素により、家族構造の各タイプがあるのだと実感しました。

1、行動原理、行動傾向
2、決定権
3、感情的主張や、論理的主張。その許容範囲


1、行動原理、傾向の六系統

速度感。(せっかち のんびり、手際)
視野。(やるべきことの組み立て計画力)
優先順位、責任感、比重(何からするか、自分と相手、何を優先するか)
効率負荷。(効率、負荷)
正確性綺麗さ。(リスクヘッジ、雑、几帳面)
秩序非秩序。(道徳、規範)
コスト意識 (割りにあうか)


ある物事に取り組むときに人は様々な価値観を持っています。しかし、他人との対立や相性に絞れば上記の7つの視点になると思います。

先に終わらせておきたい、手早くやりたい。締め切り間際で良い。いくら待つのも気にならない等々、その人の作業と時間の視点です。

取りかかろうとしている選択肢はどこまでを見据えて、どう計画や道筋たったものなのか。一方で、計画なくまずやりはじめながらの人もいるでしょう。あるいは、視野が狭くて目の前のやるべきことをみえていない人もいます。

視野とも関連しますが、やるべきこととそれをふまえて”今”何をするのかの判断、優先順位があります。自分優先か相手優先か。どこから手を付けるかです。

早く終わらせるための効率もあれば、急がばまわれな安全やら、嫌なことを避けた最短ルートもあります。両対応できるように間口を広げておく効率もあります。こうした方がお得で楽でしょ!の選択傾向が、効率と負荷の視点です。

正確性綺麗さは速度感とも関連性が高いでしょう。そこそこでよし。多少雑でも形になっていればよしとするタイプもいる一方で、しっかり念入りにぬかりなくやりたがる人もいます。

秩序とは、真面目かずるかです。高いストレスにさらされるほど、人はそこから抜け出すべく気を抜きてを抜こうとします。つまり、ずるに走ります。この規範意識の状況によるズルの触れ幅が、相手とあっているかとうかです。

最後はコスト意識です。人間は誰しも良い結果良い方を求めています。カップ麺と美味しいラーメン屋がどちらもただなら、人はラーメン屋を選ぶでしょう。しかし、そこにかかるコストが選択に影響し、割りに合わないとなれば、良いものだとは思うが、てを出しません。ここではケチという言葉や無駄遣いという言葉が使われます。



2、決定権

その二人の間で、1の領域で意見や行動がずれて衝突してしまうときがあります。その場合、どちらの意見が採用されるか、その決定に影響力が強いのはどちらかが決定権です。お金を稼いでいる方。より好いている方。感情的にどなり散らすから従ってしまう。任せてしまう。様々な権力の源泉があります。



3、感情的論理的主張とそのキャパ

時間の余裕がない時程、切羽詰まる時程、説明している暇はない!といわんばかりに結論だけ言ってしまうものです。あれに乗ろうよ~が普通で。誰も、絶叫系が好きだし今はすいていてこれからこみそうだから、あれに乗ろうよ~とまでは言わないはずです。

1のズレが起きて、さらに決定権が曖昧な場合、話し合いではなく自分の意見の説明主張のしあいになります。ここで、主張の質として、感情と論理で方向性にズレがあると話はまとまりません。仮に同じ方向性で話すことができ、ズレを認識できたとしても、それをどこまで許せるか。その主張の言い方や進め方やら全てをひっくるめて、頭に来る、なんかやだ!となる許容のキャパ量があります。





おわりに

アンパンマンミュージアム関連で見たのは、奥さんがホームで走り回る二歳児?を線路に落ちないように必死ガード。旦那は上の危なっかしく走るまだまだヒヤリとする五歳男?も二歳児も気にせずに、そばにたってお茶を飲んでいる様子とか。

食事中の子供の補助や片付けが上手く出来ない旦那に感情的に圧がある丸々して!と怒鳴りそれに従う旦那とか。

行列から飛び出して、あそこなら丸々だから並ばずに座っても良い!等の謎理論を展開して、奥さんの制止も聞かずに走りだす旦那とか。奥さんの内心無理に決まってんだろの声色を感じました。結局去り際に、店員に確認してからにしてよね(冷ややか)で、旦那をコントロールしてました。

結局夫婦って、なんかこういうもので各家庭様々な形で落ち着くのだろうなと思いました。生産的活動での様々なズレを何度も経験して、ズレやすいポイントを互いに理解を深めていく。ズレを何度も経験することで、そのズレがまたかい!と陳腐化され笑い飛ばせるようになったり。ズレの何度もの解決を通じて、ズレをコントロール術を知ったり。

失敗して、互いを知り、毎回着地を繰り返せれば、それで関係は深まるものだと思いました。元の相性もかなり大事ですけれども。道しるべなく衝突ばかりしても疲れるので、7項目の相性衝突の視点を携えて、相手と自分のどこにズレがあるのか意識した方がスムーズだと思います。何か参考になれば。

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