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その向こうにみえるもの

面白いくらいに
もうクリアしたはずのもの
遠い過去の記憶の欠片
そんなものらが
次から次へと浮上してきては
あっという間に消え去っていく

消え去っていくのは
もちろんそこで
現れたそれらを掴まえなければ
の話だけれど

それらはランダムに現れて
脈絡もなく
うーん 何だろなあ?とか思うけれど
そうこうしてるうちに
あっという間に意識から消え去ってしまうので
まあいいかとなっている

ただ時折
そのランダムで現れた かつて が
現れた瞬間はその当時のものだけど
それと同時に
今だからこそ観える角度みたいなものを
一緒に連れてきてくれて
ああ そうだったのか と
小さな気づきが訪れて
ふぅ っとチカラが抜けたりするから

記憶の書き換え のような
そんなものが起きてるのかもしれない



記憶の書き換えは
たぶん夢の中でも行われていて
寝ても覚めても
刷新作業で忙しいみたい

記憶の書き換え というと
ちょっと響きがよろしくないけど
リセットでもないしなぁ
新たな視点というか角度というか
そんな感じなのだけど

そもそも記憶は
そんなに当てにはならないから
そして その当てにならないものが
ブロックになってたりもするから

柔らかに 和やかに
どんどんやわらかく
ゆるめていく


先日バスの中で
幼子を抱っこした若いお母さんが乗ってきて
バスはとても混んでたのだけど
彼女らが乗ってきた瞬間
あ!というような独特な空気が流れて

優先席に座っていた
ヘルプマークを付けた杖ついてるおじいさんが
「次降りるからここ座んなさいよ」と
ヨロヨロ立ち上がり
彼女は慌てて「大丈夫です!」と答え
そうこうしてるうち停留所になり
よろけながらおじいさんが進むと
側にいた旅行者らしき外国人の男性が
そっと手を添えて支えてあげて
おじいさんは無事降車し彼女は座り
何事もなかったかのような空気に
車内は戻ったのだけど

ああ いいなー ステキだなー
と思ってほっこりしてて

バスの中はご高齢者が多かったのだけど
そんな方たちが
次の世代の若い命が現れた時のあの反応

護ってあげたい という思い

ご自分たちだって
立っているのはキツイはずで
けれどもあの あ! という空気は
その場の結構な人たちから
「どうにかしてあげたい」というような
そんなものが伝わってきて通り抜けていた

そして側に立っていた外国人の方
日本語が分かっていたのかどうかは
わからないけれど
とても自然な形でサポートしてて

年齢も性別も国籍も関係なく
そこに現れた 思い というのが
ほんの数分のドラマだったけれど
優しく 美しく

なんというか
あったかかった



この肉眼で捉えている形とか
あまり当てにならないなーと
最近は思っていて

肉眼で捉えたものには
速攻記憶から紐づけられたものが
「こういうものだ」と限定して
ジャッジに持っていこうとするから
そういう風にしか見れなくなって
一旦そっちになるけれど
そのあとその限定視野に固定されないよう
フラットな状態に戻すように
気づいたらしてみたり



その奥にあるもの
姿かたちの裏にあるもの
無意識にあふれ出てしまうもの

そんな
その人 ものごとの
本来持っているものを
目に映る形を透かして
感じ取れるよう

そう在りたいと
思うようになっている


そうすると
あったかいものだらけ
になって

感謝でいっぱい

ありがとう

ありがとうございます。 お受けしたサポートのお気持ちは、この巡りのなかで循環させられるよう、ありがたく使わせて頂きます。感謝致します。