詩をよむ女の子
6歳の女の子がはずかしそうに
絵本の詩をよんでいる
「あいするってどういうかんじ」
まあるい雰囲気が辺りをつつみ
兄ちゃんはテレビゲームの音を消す
鳩が屋根の上をスレスレに飛んでは
空高く舞い上がり
たのしそうに、はしゃいでいる
鳩はどんな詩をよんだ
それから 女の子は何度も詩をよみ
それから 詩集を机の中に置き忘れ
それから 詩はよめなくなって
それから まわりの雰囲気は変わっていって
それから なんだか少し寂しくなって
机の前に立って、何かここらに大切な
何かを無くしたそんな気がして
考えこんでいる
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