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植物を使う知恵

軒下にぶらり
渋柿がつるされているのを見たら
秋が来たと実感

おばあちゃんのつくるつるし柿は
身の回りのものを使って
つるされている


「毎年、シュロの葉でやりよるけんの。ビニールのんは日差しと風に弱ぁて、ゴミになるでぇ。シュロの葉使うたら、そのまま畑にポイできるでぇ。」


シュロは昔から
家の近くにあって
皮で縄をなったり
たわしやほうきを作ったり
葉でハエタタキを作ったり
葉を割いて干し柿をつるしたり
暮らしに欠かせなかった植物

「シュロは水に強いけんの。シュロ縄は、水に湿したらより強うなるんぞ。」

一般的には
水は素材を朽ちさせたりしてそうだけど
植物素材の場合
適度な湿り具合は
逆に素材を強くしてくれたりもする

基本、おばあちゃんが知っている
実践している暮らしの知恵の多くは
昔からSDGs
今の暮らしから
昔のあたりまえの暮らしをふりかえることで
今から必要となってくる大事なことのヒントが
たくさん見えてくるように感じる

毎年、地域のおばあちゃんの
家周りで見るもの、知るもの
一緒に体験させてもらうものの中に
大事なヒントが隠されていて
それらを知り、体験し、発信していくのが
私たちの世代の大事なことの
ひとつであると感じている


目指せ!木頭の生き字引!
便利な暮らしに埋もれていっている
無くしてはいけないものを無くさないために
新しいカタチが見えてきたらいいな。

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