明日からロンドン大学院へ留学します! 大学院留学準備の流れについて
こんにちは。明日6/21からロンドンへ1年間行き、ファッションマネジメントについて勉強するのですが、大学院留学を決めた理由とどんな流れで準備をしたのかを今回は書いていきたいと思います。
これから留学をしようと検討している方や、私と同世代の方は転職などキャリアチェンジやステップアップを考える時期かと思いますので、そういった方々に選択肢の1つとしてこんなのもあるんだ、と参考にして頂ければと思います。
①デザイナーズブランドでの営業職としての日々と次第に増してゆく勉強欲
②出発1年前 留学エージェントの選定
③出発10ヶ月前 志望校の選定
④出発8-7ヶ月前 志望動機書 及びその他書類準備
⑤出発半年前 面接・オファー受諾
⑥出発5ヶ月前 IELTS必要スコア取得
⑦出発3ヶ月前 退職!晴れてニートに
⑧出発2-1ヶ月前 留学英語準備コース 参加
⑨出発1ヶ月-現在 留学直前の準備諸々
①デザイナーズブランドで営業職として働く日々と次第に増してゆく勉強欲
高校生まではファッションに1ミリも興味がなかった私。(高校球児だったので坊主でした笑 制服かユニフォームしか着たことない笑) 大学入学後、マーケティングを勉強する傍ら、通学定期内にある古着屋と、大学周辺に無数にあるファッションブランドに、周囲の友人の影響もあり興味を持ち始め、自分の趣味趣向が激変。ファッションを足掛かりに、音楽やアート、映画などにも関心を抱く様になりました。
「人をこれだけ変えてしまうファッションってなんて魅力的なんだ!将来はファッション業界に入ってファッションの面白さを人に伝えたい!」とろくに他業界の研究もしないまま就活をし、めでたくデザイナーズブランドをいくつか抱える会社に総合職として入社しました。(正確には、他業界もちらっと見ましたが興味が湧かず、、早々にアパレルに絞りました)
1年半は店頭にて販売研修を受け、2年目の2017.10月から本社へ異動。アウトレットや卸売の営業を経て、ブランド営業として直営店舗の方々と協力して如何に売上と利益を取るか、という事を考えつつ雑用も含め業務に忙殺される日々を送っておりました。
しかしながら、
本社で働くと、販売をやっていたときには目に見えていなかった情報がどんどん入ってくるものです。会社の詳細はここでは書きませんが、働いていくにつれて、「消費者にとってのブランドの価値を高めるにはどうしたらいいんだろう。」「どうしたらその価値を維持できるのだろう」と、いったことに関心を持つようになりました。
また、大学時代より細々と英会話教室に通ったりTOEICを受けたりしていたのですが、中途半端に身に付いた英語力をビジネスで使えるレベルまで磨き上げ、個人の目標として国境を越えてどこでも働ける存在になりたい、という思いも抱いていました。
英語力を仕事で使えるレベルまで上げたい×ブランディングの勉強がしたい
この2つを勉強する為には、このままこの会社で働いてるよりもやっぱり留学した方が早くレベルアップ出来るかなーとぼんやり考え始めたのが2年目の2018.2月頃。(出発1年4ヶ月前)
②出発1年前 留学エージェントの選定
さて、少し空いてしまいましたが6月頃より本格的に留学準備に取り掛かり始めます。(それまでは口だけで行動に移せていなかったのですが、友人に「行くならさっさと行動に移せよ」と喝を入れられ、ようやく動き始めました。友人に感謝。)
何から手をつければ良いのか初めはよくわからなかったのですが、調べた所全てを自分一人で進める人はほぼいないとの事。留学エージェントなるものを利用するのが一般的と知り、まずは留学のスタイルと国を相談する為、某大手留学エージェントへ相談をしました。
留学自体初めてだったので、語学留学、大学留学、大学院留学、ワーホリ、それぞれの違いやメリットデメリットを聞き、まずは情報収集に努めました。その大手留学エージェントをそのまま利用してもよかったのですが、料金体系が私の予算と合わず、別のエージェントを探すことに。
その後、最終的にイギリスの大学院へ行く事を決め、イギリス留学で有名なエージェントの利用を決めます。
なぜイギリスか、なぜ大学院かというと、
イギリス→若いブランドが多い(どの様にブランディングしているのか気になる) / サステナブル、エシカルの発祥国 / セントマや他英国大学院に行っていた友人の影響 / 旅行で行ったことがあり雰囲気が気に入っている
大学院→より専門的な事が学べる / 他国のファッション業界、ないしは社会人経験者と話が出来、共に学べる / イギリスなら1年間だけ(学費の問題です、、)、他国は通常2年
ざっと箇条書きですが、理由はこんな感じです。
そのエージェントはイギリス留学に特化している上、私が第一志望としていたUAL(University of Arts London)系列大学の公式窓口として提携しているエージェントだったこと、また会員登録料が実質無料(約2万のデポジットあり)であったという理由で、そこのカウンセラーの方と留学に向けてプランを相談していくこととなりました。
③志望校の選定
さて、エージェントも決まったところでいよいよ学校選びです。6月下旬頃にカウンセラーの方と面談を行い、自分の今までの経験とこれからやりたい事を基にして、8月下旬までに決めることを目標に、大学院選びが始まりました。
私は学びたい事がファッションビジネスでしたので、ブランドがひしめき合うロンドンにある大学院を志望していたのですが、当時第一志望として考えていたコースがエージェントの実績的にも非常に狭き門とのことで、他の都市の大学もチェックしておりました。
基本的には学校のホームページを検索するか、留学経験のある友人から情報を得て、比較検討しました。
そして、8月には第4志望まで絞り込むこととなりました。(エージェントは3つに絞り込む事を推奨していました。提出書類が増えて大変なので。私は3つでは不安だったので欲張っちゃいましたが笑)
第一志望は前述の、UAL(University of Arts London)系列の大学院。MAではなく、Graduate Diplomaという、大学院(Post Graduate)ではあるけど一段階レベルを落としたコースにしました。
第二〜四志望は、ロンドン からどこも電車で1時間くらいで、芸術大学ではない総合大学の院の、Luxury Brand Managementのコースを選びました。これらは全てMAコース。面白いと思ったのが、日本だとファッションビジネスって専門学校で学ぶか、大学の授業のコースのごく一部の授業の中でのみ学べるっていうケースがほとんどだと思うんですが、イギリスだと調べると結構出てくるんですよね、ファッションマネジメント系の学部。やはり国の産業として日本よりもしっかり認められ、力を入れているんでしょうか。イギリスの大学ってほとんどが国立だし。
④出発8-7ヶ月前 志望動機書 及びその他書類準備
さて、志望校を決めたら次はいよいよ出願です。一般的に下記書類が必要となり、これらだけで合否が出ます。
①大学の成績証明書、卒業証明書
②推薦状(2通必要であることが多い。会社の上司か大学の先生に書いてもらう)
③志望動機書(文字数は大抵指定がありますが、500-600words程度の簡潔な文章が求められることが多いです。)
④IELTSスコア(私はOverall 6.5必要でした)後述します。
①の成績、卒業証明書類はめっちゃイージーです。大学行って英文で発行してもらうだけ。引っ越しされて通ってた大学が遠いって方は郵送とかもしてもらえると思います。
②の推薦状はちょっと厄介。私は会社の上司に頼むのは不可能でしたので(というかその時点で辞めること伝えてないし)、大学のゼミの先生にお願いをしました。会社を休み、直接先生の元へ伺い、留学に至った経緯を説明しなんとか書いてもらえることに。もちろん英文で書いてもらいます。
③私が一番苦戦したのはこれです。志望動機書(Personal Statement)。なぜ留学を決意し、その学校を選んだのか、また留学中や卒業後にやりたいことはなんなのか、ということをWord約1と1/3枚程度にまとめます。自分なりに一度書いてみて、それを留学経験のある友人Aに見せるも訂正の嵐。他の友人や英会話スクールの先生は、「文法は直さなきゃだけど中身はこんなもんでいいんじゃない?」という感じでしたが友人Aだけは、「UALはそんな甘くない」と、根気よく私の拙い文章(中身も文法も)を何度もチェックしてくれました。深夜に3時まで電話しながらブレストしたり、夜にマックで文章見てもらったり、何でも意見を率直に伝えてくれた友人Aにはどれだけ感謝しても足りません。彼がいなければ私はUALに入れていなかった。まじで。というわけで、志望動機書は、基本的にはちゃんと論理的に志望理由が書けていて、文法が問題なければ人によってはすぐ書き終わります。ただし、志望校が人気校の場合は甘くはないと思います。
④IELTSスコアについて
こちらに関しては実は、出願時点では必要スコアを取れてなくても問題ありません。
IELTSスコア以外の書類が全て用意が出来たら、出願することが出来ます。
⑤出発半年前 面接・オファー受諾
さて、出願が完了(大抵9月中から出願が可能になります。年内に出願を済ませる方が多いです。私は志望動機書に苦戦していたので提出が遅れに遅れ11月に出願しました。) したら、早い所は1〜2週間、遅いところで2〜3ヶ月後に大学からオファーが来ます。第2〜4志望までは選考が書類のみだったので、全て2018年内に返答が来ました。そして恐らくこれは珍しいパターンだと思うのですが、第一志望のUALはなんと面接がありました。もちろん英語です。
出願後の2018年11月中旬頃、12/1に弊エージェントオフィスにてUALの先生を迎え、面接を行うとのメールが来たではありませんか。慌てて大学時代通っていた地元の英会話スクールに再入校し、面接対策をしてもらいました。(メールをもらうまでエージェントも、面接がもしかしたらあるかも?ぐらいの曖昧な感じだったのです、、受験するコースとか年度によって変わるのかも?)
対策と言っても、志望理由(なぜロンドンでなぜこの学校なのか?)をちゃんと英語で答えられるようにくらいしかしておらず、もちろん英語で面接なんて初めての経験なのでめちゃめちゃ緊張しながら12/1の当日を迎えました。
面接で聞かれた内容はざっくり以下の内容。
・なぜイギリスでなぜロンドンか
・なぜこの学校を選んだのか
・大学時代学んだことは何か
・今働いている企業について。主にどんなブランドなのかの説明と好不調、その要因。
・卒業後何をしたいのか
最後から二番目の質問がヘビーに聞こえますが、常日頃から思ってたことと、もっとこうした方がいい!という自分の意見を伝えることが出来たので、"You have a good insight"(良い洞察力ね)とのお言葉を頂けました。 やったー
反対に上手く答えられなかったのが、大学時代に学んだことについて。このパートは私の大学の成績表を見ながら、気になった事柄をランダムで聞かれるという形式で、専攻であるマーケティング系はわりかし説明出来たのですが、意表を突かれると全くだめでした。大学時代の記憶が薄れている、、特に上手く答えられなかったのが「イギリス文化論って授業あったみたいだけどどんな事したの?気になるわ。」という質問。いや忘れたわ、みたいな。笑 イギリスの文化、特に紅茶の歴史に焦点を当てて〜、、みたいな感じでどうにか逃げました。
緊張しっぱなしの面接でしたが、面接の終わり間際に、「じゃ、また来年ロンドンで会いましょうか」とさらっと言われ、え?え?それってつまり?????と挙動不審になっていたら、あっという間に書類にサイン。めでたく合格となりました。本当によかった、、 オフィスを出た瞬間に志望動機書を見てくれていた友人Aに速攻で電話で報告しました。
⑥出発5ヶ月前 IELTS必要スコア取得
オファーをもらった翌日に即、会社の上司に辞めることを伝えました。留学したいから辞める、という社員は今まであまりいなかったようで驚いておりましたが、もう決めてるんだもんな、とわりとすんなり受け入れて下さりました。良い上司で良かった。
しかし、オファーをもらったからと浮かれていられません。なんてったってIELTSスコアを未だ満たしていなかったので、、
出願書類関係が落ち着いた11月頃から、働きながら1日4時間勉強しておりましたが、元々の英語力の低さもあり、IELTSは苦戦しました。初めてのスピーキングテストで10秒間くらい頭真っ白になって何も言えなかったあの瞬間は忘れもしない、、悔しくて悔しくて、仕事そっちのけで勉強してました。会社用カバンの中は単語帳と過去問しか入っておらず、外出時や出張時の移動中も勉強してました笑
最終的に、2019.1月下旬(出発5ヶ月前ほど)にプリセッショナルコース(メインコース前に英語力アップする為のコース)に参加できるスコアをなんとか取得でき、IELTS用の勉強はここで一旦ストップしました。
⑦出発3ヶ月前 退職!晴れてニートに
2019.3月末日付けで退職。ジャストで3年働いたので少し退職金を頂く事も出来ました。全てMac book airとiphoneを買い換えたら消えましたが、、
働いていた時には会社以外の事をゆっくり考える時間がなかったので、留学前に3ヶ月程フリーの期間を作り、色々な本を読んだり、セミナーに参加したり、自分の足で見に行ったり、もちろん英語の勉強もしたりして過ごしていました。
都内の百貨店や商業施設、その他話題になってるスポットに行ってみたり、工場って見た事ないなと思って縫製工場に電話して見学させてもらったり、また中国市場が気になり上海一人旅をしたりととにかく時間がある内に色々と自分の目で見てみる事を意識してました。
そうした事をしている内に、会社員時代はどちらかというと受け身の姿勢だったのが、自分で能動的に動けるようになり、また何かを見て感じた事を言語化する習慣を身に付ける事が出来ました。そういった意味では少し長めにニート期間を設けておいて良かったかもしれません。能動的に動くということはこれからもずっと意識してやっていきたいと思います。
⑧出発2-1ヶ月前 留学英語準備コース 参加
4月下旬、退職から一ヶ月近くが経ち、働いていない自分に焦りを感じ、また、最近刺激が足りないなと思い、留学エージェントが主催している「大学院留学前準備コース」への参加を決めます。このコースは主に、留学先での授業スタイルに慣れる事を目的としており、典型的な日本の講義形式の授業ではなく、ディスカッションやプレゼン、エッセイ作成を行う授業形式のコースでした。週に2回、日曜は朝から夕方まで、8〜9人程の少数クラスで授業を受けます。地元の英会話スクールでイギリス人の先生とマンツーマンでレッスンはしていたものの、集団の中で発言、もっといえばトークテーマについての会話の流れの中で素早く自分の意見をまとめ英文化する力は不足していた為、これはとても役立つ授業でした。
クラスのメンバーは20代〜40代と、様々な年齢、職業、バックグラウンドを持つ方々で、皆さんとても優秀で大半刺激になりました。ファッションビジネス専攻は私のみで、他にアート、教育、開発学、ビジネス、気象学などを学ばれる方がいらっしゃいました。皆、大学卒業後就職せずに、もしくは会社を退職して留学を決断しただけあって、覚悟と熱意が感じられ、皆で高め合う事が出来たので、マンツーマンにこだわらず、こういった集団クラスの英語コースに参加することも留学前には良いかもしれません。毎週日曜のレッスン後にみんなでアイリッシュパブに飲みに行くの、ほんと楽しかったなあ。
⑨出発1ヶ月-現在 留学直前の準備諸々
いよいよ最終段階です。
1年日本を離れるとなると、ただ荷物を詰める以外にもやる事があります。これらは人によって細かく異なって来ると思いますのでググって頂きたい所ですが、私は出発直前に以下の手続きを行いました。
・海外転出届(年金、保険等払わなくてよくなる)
・携帯の電話番号、アドレスお預かりサービス(月額390円くらいで、電話番号とメアドを保管してくれる。私はSIMカードをイギリスで購入し、日本のSIMと差し替えて使用する予定なのですが、このお預かりサービスを登録しておかないと毎月基本使用料等、日本の携帯会社の料金が掛かってしまいます。)
これら手続きを済ませたら、あとはひたすら必要な荷物をスーツケースに詰めるのみです。
冬服や本、日本のインスタントの味噌汁とかはダンボールに詰めて、国際郵便のEMSを利用して発送します。
・最後に
色々と省略した部分もあり、また半分くらいは自分のこの1年の振り返りの意味も含めた私的且つ記録的な文章となってしまいましたが、こんな感じの流れで留学の準備をしてきました。
明日の正午頃には飛行機に乗り、いよいよロンドンでの生活が始まると思うと、本当に本当に信じられない、という気持ちでいっぱいです。もう社会人なのに実家に戻らせてくれとのお願い(費用貯金のために)を快く受け入れてくれた両親、志望動機書の添削をしてくれた友人A、他、話を聞いてくれたり助言をくれた留学経験者や周りの友人達、帰りを1年もの間待っていてくれる彼女、自分の周囲の人々全員に感謝の気持ちを持って、この貴重な機会、有意義な留学となる様、精一杯勉強してこようと思います。
またロンドンで興味深い事や感じた事がたくさん出てくるかと思いますので、その都度note投稿します。
お読み頂きありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?