「うちは残業禁止だから」という保育園経営者

保育園経営者と話すと自信満々にこういうことをおっしゃられる方がいらっしゃる。

しかし彼らは気づいていない。この言葉が保育士の残業代未払いと長時間労働を引き起こしていることに。

「残業禁止」はただの言葉である。残業を回避する施策のひとつには、全くなっていない。そもそも残業をしなくて済むのであれば、残業をする人間は一人もいない。つまり残業をしなくてはならないほど、仕事量が多いのが原因なわけだ。

ところがこの言葉を使う経営者は残業している人を見つけると言うわけである。

「残業禁止だぞ」

ここで残業をやめた場合、保育園によくある行事の準備が出来ていなかったりするわけである。ではこの場合、保育士はどうするか。そう家にもって帰るのだ。

家で作業する保育士は多い。
ただこのやり方は良くない。まず、賃金が支払われない。そして家に帰ってもエンドレスに仕事をしてしまう。そして経営者はこのやり方は間違っていないと思ってしまう。

一番の問題は新人にも同じやり方を強要してしまう。結果離職者が多い。

「残業禁止」を吠える経営者がいたら聞いてほしい。実際にはどういう対策で残業をなくしているのかを。それがない場合、その人はブラックを生み出している可能性大である。

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