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Portrait Works

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モデルさんのポートレート撮影
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#撮影会

JOAN@お台場

初めて撮るモデルさんに対して、いつもなら「映画のような写真を撮りたい」という自分のスタイルを説明するのだが、今回はそれに加えて更に「MV/PVのような写真を撮りたい」と伝えた。 ◆撮影後記 本当に久しぶりの人物撮影となったが、撮影会のスケジュールなどは時折チェックしていた。確かに可愛い子が多いんだけど、可愛いだけじゃダメなのよ、僕のように偏った趣向の人間には。僕みたいなタイプが「ポートレート撮影会」という場所で被写体を探すこと自体がお門違いなのかな、などと思いつつあったあ

はせちゃん@Studio Sweet Basil

ヘッダー画像のような笑い方を僕はアメリスマイルと呼んでいる。 映画「アメリ」のスプーンを手にした画像。彼女は笑っているように見えるけど、顔の下半分を隠すと実は目が笑っていない。 こういう笑い方をするポートレートモデルは意外と少なくて、はせちゃんの写真を見たときに「あ、アメリスマイル撮れそうだな」と思った。 何気なく窓際で本を手にしてもらったら、「アルファヴィル」でアンナ・カリーナが本を手にして窓の外を眺めるシーンが思い浮かんだ。 その場で画像検索して確認したけど、あれ

MOEK!@恵比寿ガーデンプレイス

橘エマ@恵比寿ガーデンプレイス

フェルメールの絵は必ず窓が左

って、石原さとみが言ってた@フェルメール展 今年、色んな絵画を見た。絵画は写真と比べて自由だ。何を描いても「なんでこれを絵にしようと思ったのか」なんて疑問を抱かれることは稀だ。 でも写真は「何を撮ろうと思ったのかわからない」という感想が生まれがちだ。特に風景写真やスナップは。 何を写したいとか、主題はこれだとか、はっきりしてる必要は本当にあるのかな。 ただ目の前にある景色が全体として美しいと思ったからシャッターを切った。それの何が問題なのだろう。 それでその美しさが

ポートレート考(1)

被写体が人間であるからこそ写せるものがあるんじゃないだろうか。などということをよく考えるのだけどうまくまとまらない。 時間も温度も空気も写真には写せない・・・本当に写せないだろうか。 キラキラした笑顔もかっこいいポーズも悪くない。そういう写真が嫌いなわけでもない。でも人間はお飾りの置物じゃないし、何より「もう二度と訪れない"今"を切り取る」道具を使って、後から再現できそうな「絵」を撮ることに余り意義を感じない。 だから美しいポーズで、美しい表情で、じっと止まってはいチー

SHAY@Studio Ecolo Ground

これでトータル三度目の撮影となるSHAYちゃん。 なんか SHAY ちゃんには思い入れがあるというか、応援したくなる。こういうのを「推し」っていうのだろうか。別に握手してほしいわけではないけど。 ハーフ特有のルックスのアドバンテージだけのモデルじゃない。何しろ人柄に好感が持てる。 少なくとも僕にとって、モデルは見栄えが良ければそれでいい、という存在じゃあない。かれこれ10人以上撮影してきてつくづくそう思う。一緒に仕事をする仲間、という感覚。「この人と一緒に仕事をしたい」

碧波彩@江戸東京たてもの園

ちゃんとしたモデルさんと一対一の撮影は初体験。緊張したけどとても楽しく撮影できた。モデルは碧波彩(あおなみあや)さん。 不思議な表情をするモデルさんで、大人と子供がアンバランスに同居しているような危うさが魅力的だ。キュートな顔立ちなのに、突然大人の女性の表情が垣間見えてドキっとする。 「モデルさんとのコミュニケーションって何話せばいいんだろう」とか「ポーズの指示とか細かく出したほうがいいんだろうか」とか「段取りがグダグダになって困らせちゃったらどうしよう」とか、撮影に入る