見出し画像

JOAN@お台場

初めて撮るモデルさんに対して、いつもなら「映画のような写真を撮りたい」という自分のスタイルを説明するのだが、今回はそれに加えて更に「MV/PVのような写真を撮りたい」と伝えた。

◆撮影後記

本当に久しぶりの人物撮影となったが、撮影会のスケジュールなどは時折チェックしていた。確かに可愛い子が多いんだけど、可愛いだけじゃダメなのよ、僕のように偏った趣向の人間には。僕みたいなタイプが「ポートレート撮影会」という場所で被写体を探すこと自体がお門違いなのかな、などと思いつつあったある日、これまで見たこともないようなモデルが目に飛び込んできた。彼女の名前は JOAN。

JOANという名前の由来は Joan Jett。何者にも媚びない孤高でクールな印象はまさに彼女の名にふさわしい。そのスタイルを貫いてほしいと願う。

とはいえ見た目の印象ほど「無愛想」とか「取っつきづらい」ということは無かった。終始前向きに楽しく撮影をすることができた。表現することへの好奇心や欲求を感じる。

「歌いながら歩いてみてくれる?」「好きな音楽流していいから」という常軌を逸したオーダーにも快く応じてくれた。何より彼女自身、撮影を楽しんでくれたようだ。僕も初めての体験で楽しかった。

ただ、彼女のキャラクターを生かすという観点で言えば、ロケーションはお台場のような「ファミリーでも楽しめる健全なスポット」よりも歌舞伎町や渋谷センター街のような人混みのほうが良い。そういう場所でもう一度彼女を撮影してみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?