約一ヶ月ぶりのポートレート。2度目の hana ちゃんを撮影。

この一ヶ月、撮る写真と言えばラーメンばかり、というしょうもない日々を過ごしていた。仕事が忙しかったからという理由もあるけど、意図してポートレートを撮らない期間を設けようとは前から思っていた。モチベが下がったわけではない。

僕がポートレートを撮る理由は、ちょっと他のカメラマンとはルーツが異なる。別に自分が特別だと言いたいわけではない。ちょっと変わった経緯なのだと思う。他にそういう人あまり見たことないし。

映画のワンシーンのような写真を撮りたい。

なんでそんな写真が撮りたいのか。それは説明できない。説明の必要も感じていない。ただ「ああ、僕はこの瞬間を撮影したかったんだ」というショットを収めたときの何とも言えない達成感。誰にも伝わらなくても構わない。その瞬間のために僕はシャッターを切っている。

ヘッダーの写真、僕は hana ちゃんに立ち位置しか指定していない。ファインダーを覗いた瞬間に「これだ」と思った。漠然とした僕のイメージと、hanaちゃんの表現が、美しくマッチした瞬間だった。

映画では俳優がカメラの前でポーズを決めることなんてありえない。むしろいかに自然に見せるかということが大事だ。だから僕は被写体に自然体であることを求める。

というような話を hana ちゃんにしたら「きよひこさんの写真見たらわかります。なんか被写体の生活の一部を覗いてるような気がします。」との回答。その感じ方、すごくいいなと思う。

hanaちゃんはまだ若干18歳。これからが楽しみなモデルさんだ。