約一ヶ月ぶりのポートレート撮影。お会いしてみればまさかの「これが初めての撮影なんです！」とのこと。これはちょっと想定外だった。想定外だったけど余り気にしなかった。というのも事前に彼女の経歴を見ていたから。

主にシンガーソングライター、ダンサーとして活動して参りました。 半年前からサロンモデルとして活動開始しております。 サロンモデル 雑誌ヘアカタログ、サロンHP、HotpepperBeauty、minimo等 ダンサー ZEEBRA『WWDC』Tokyo dome city hall バックダンサー 滝沢秀明『シャ・ラ・ラ』Ｍステ バックダンサー V6 『バリバリbuddy』Mステ バックダンサー 恵比寿マスカッツ1.5 赤坂BLITZ LIVEバックダンサー 日本ハムファイターズチアガール 東京ドーム アイドル振付 MAGIC FUNKASTIC★JAM シンガー iTunes配信、CD発売

ダンスや振り付けをやっていて、音楽を創造するという活動もしている。サロンモデルで撮影されることにも慣れているだろうし、特に問題はないだろうと考え、僕はいつも通り「映画のワンシーンを切り取ったような写真が撮りたい」というイメージを伝え、どうすればそういう写真が出来上がるのか、一緒に取り組んでほしいと要望した。

ただ、今回は現像をフィルムルックには仕上げなかった。

というのも、彼女が今後ポートレートモデルを続ける上で、初めて撮った僕の写真が試金石になってしまう可能性があるな、と思ったから。そうなるのであれば、「映画的に見せる」ということよりも「モデルをより綺麗に見せる」ということを優先した方がいいだろうと考えた。この二つは時に両立がとても難しい。

だったらもっとカメラ目線でニコッとしてる写真撮ってあげれば良かったなあ。全体的にご機嫌斜めな表情に見えるかもしれないけど、これは僕の要望に彼女なりに応えた結果で、彼女自身はとても気さくで話しやすい大人の女性だった。住んでるところが近くて、ローカルネタでも盛り上がった。

有田奈央さん、ありがとうございました！