「はじめまして、きよひこです」「え？きよひこさん？知ってるかも」「一応Twitterは繋がってるよ」「ローマ字の人？」「そうそう」「えー！嬉しい！」そんなやりとりから始まった。少しずつだけど僕の存在もモデルさんに認識してもらえてるのだろうか。

はじめましてのモデルさんには必ず撮影前に写真サンプルのアルバムを見てもらいながら自分のスタイルを説明することにしている。何人ものモデルのサンプルがあるけれど、愛羅ちゃんの写真で手が止まった。「この子！大好き！」「愛羅ちゃんだね。」「そう、片桐さん」。

実は、みなとみらいで初めて愛羅ちゃんを撮影したとき、「Wallpaper撮影会のゆうきさんって知ってる？」「知ってる、すてきなモデルさんだよね」という話をしていたのでなんだか嬉しくなった。

撮影スポットは経堂。地味な住宅街。なかなか手強い場所だなと思いつつ撮影を進めたけど、これはこれでいい感じなんじゃないかな。

野外ポートレート撮影、なんていうとついフォトジェニックな場所を探しがちだけど、なんでもない住宅街が必ずしも絵にならないとは限らない。

僕は撮影に入り込むとつい無口になりがちで、意識していないとモデルさんとの会話が止まってしまう。だからお互いに無言の時間が長い、という撮影は珍しくない。けれどゆうきちゃんはとても気さくに色々話しかけてくれた。楽しいひと時だった。

また撮らせてもらいたいモデルさんが一人増えた。でも願わくば次は住宅街以外の場所がいいな（笑）