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ALISA@中目黒

二度目のALISAちゃん。フィリピンxパキスタンのハーフ。18歳。つまり、ついこないだまで高校生だったわけだけど、今は大学に進学せずモデルの仕事で生計を立てているそうだ。要するにプロフェッショナルだ。

何度も述べているように僕は「映画のような写真」が撮りたくて色々と試行錯誤を重ねているわけだけど、あくまで「映画のような」であって「映画」ではない。そしてその違いによって、被写体に求められる要件は大きく異なるのだ、ということがわかるようになったのは最近のこと。

俳優は、脚本家が生み出したキャラクターになりきらなければならない。ならば写真においても、ストーリーやキャラクターを設定したほうがいいのだろうか、と考えた時期もあった。

けれど、そんなことをしなくても「ええやんけ!」という写真はこれまでに何度も撮ることができた。僕の目指すビジョンを実現するために「演技力」は必要ないということだ。

じゃあどんな力が必要だろうか。僕なりにたどり着いた答えは「カメラを無視して自己の世界に埋没する力」だ。

カメラ目線でなくても、カメラを意識していることが伝わってしまう写真がある。「自分をよく見せたい」あるいは「自分の悪いところは隠したい」という意識。それはたとえば部屋の中で一人きり考え事をしている状況なら、絶対に働くことのない意識だ。

その意識がカメラの前で働いてしまうのは、一般人であれば当然のことだけど、ポートレートモデルでもそういう意識が働いているなと感じることがある。普通のポートレートならそれでも問題ないかもしれないけど、僕の場合は少し特殊な嗜好なので、できればその意識は消してもらいたい。

その意識を消し去るためにはどうすればいいか。いくつかの条件があると思うけど、一番大切なことはモデルがモデルとしての自分に自信と誇りを持っていることではないだろうかと考える。「どっからどう撮られてもノープロブレム」という自信。カメラマンも安心してシャッターを切ることができる。

ALISAちゃんは確かにまだ若い。けど立派にプロフェッショナルなんだな、と彼女の写真を見て思う。

ただ一点だけ。

「カメラ目線は少なめで」
「はい、でもあたしたぶんめっちゃカメラ見ちゃう(笑)」

実際、半分くらいの写真がカメラ目線だった。けどまあそれくらいはご愛嬌よね。


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きよひこ

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