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米国コーチングプロから聞いたビジネスの危機の乗り越え方

今回は、たまたま、米国をベースにしているビジネスコーチのプロとオンラインで雑談する機会があり、とても良い話を聞いたのでシェアしようと思います。

Collin Dayleyというシアトルをベースにしているコンサルタントの方です。前に紹介したLunchclubで紹介され、小1時間話しました。その中で、最も印象深い言葉が、Drown proofです。

Drown proofとは、水難にあった時に、溺れず、生き残るためのテクニックです。思わず川や海に投げ出されたら、パニックにならず、まず、底に足がつくまで沈み、その後、蹴り上げて垂直に近い姿勢で、頭のてっぺんが水面すれすれになるように浮くようにします。腕や脚を使って水をかいて、口が水面上に出るまで十分に体を起こし、呼吸をした後、リラックスした浮き姿勢に戻る。そして必要あれば、また底に沈み、再度蹴り上げて、水面に顔を出す。その繰り返しを続けて、陸まで移動していく方法です。

Collinは、ビジネスで困難な時は、まさにこれをやるといいよと言ってました。僕は、この例え話を聞いて、「まさにその通りだ!」と思いました。

十数年前に会社にまあまあの額の投資をしてもらって、新規事業を立ち上げたものの、全然うまくいかなかった時に、周りからのあまりの叱責に窒息しそうなほどプレッシャーを感じました。どん底の時には、美容室に行ったら、「髪の毛が細っているんですが何かありました?」なんて言われて大変ショックでした。ストレスは確実に体に影響するんだと思いました。
大学卒業して入社以来、20代、30代大きなミスや事故なく、順調な会社員生活を送ってきた僕は、自分の予想をはるかに超えた大失敗に打ちのめされ、どう巻き返せばいいのかわからず、意気消沈していました。

一年ほどしてから、一緒に新規事業をやっていたパートナーのフランスのスタートアップはそんな僕を見かねて、現場担当者から起業家自らが、僕と一緒に日々の作業をやる、と申し出てくれました。二人で長い打ち合わせをして、「日々小さな成功を積み上げていこうよ」と励まされました。シンガポールにいる彼が、僕の日々の業務内容の様子をチェックしてくれ、僕が達成できた些細な出来事をを評価し、分析してくれ、次に活かす方法を具体的に指南してくれました。僕の勤務先の上司や経営陣は、新規事業を承認してくれたものの、僕がやっている新規事業がどういう価値を生むことになるのか想像つかないので日々の業務が正しいことをやっているのか、あるいはまつがっているのか?なんてわかりやしません。でもパートナー企業の起業家とは、ビジョンを共にして、動いているので、僕の成し遂げようとしていることに、向かって正しく進んでいるか確認してもらうことができたのです。かつ、彼は、シリアルアントレプレナーだったのでこれまでの経験をフルに使ってアドバイスしてくれました。ミーティングでのクライアントのヒアリングを上手にできたこと、資料を送ってほしいとクライアントと請われて、聞いたその瞬間に資料を送って、クライアントが驚き、そして喜んだこと、そんな小さな振る舞いの改善を評価してくれ、徐々にビジネスを開発するためにはどのような行動原理が必要なのかを学んでいき、数年経った時に、苦難が苦難でなくなりました。

その出来事をdrawnrproofそのものだと思いました。Collinに伝えたら
「まさにそれだよ。」と言ってました。新規事業始める際には、溺れぬ様にぜひ、自分なりのDrawnproofのスキル学ぶといいと思います。


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