原口政也

日本の広告会社に勤務してます。45歳の時に、ひょんなことから、海外のスタートアップとの…

原口政也

日本の広告会社に勤務してます。45歳の時に、ひょんなことから、海外のスタートアップとの協業を担当するようになり十年。留学経験も海外赴任経験なく、スタートしました。お察しの通り,無数の失敗でへこたれそうになりましたがようやく形になってきました。英検1級取得。

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ジョン万次郎のようにグローバルの沖に流されたサラリーマンの話(自己紹介的に)

先日、NHKの朝ドラ「らんまん」を見ていたら、沖に流されてアメリカに渡って壮絶な人生を歩み、その後、幕末の時代に帰国した漁師が出てきた。それを見て、ふと自分のこれまでの十年を思い返した。そして、なぜだがブログを再開しようと思った。 僕は、1989年に東京の広告会社に入社して、それ以来、ずっと同じ会社で働いている。今、57歳。あと少しで定年だ。多くの人が「同じ会社で勤め上げるなんて、まさに古き良き時代のサラリーマンそのものですね」と言ってくれる。多分、半ば呆れているのは承知し

    • 邱永漢「起業の着眼点」を読んでサラリーマンの自分を振り返る

      Xの、どなたかのポストで、邱永漢の「食える経済学」という著作に対するコメントがあって、そのタイトルのストレートさに、なんとも邱さんらしい表現だな、となつかしくなり、彼の著作をKindleで数冊買って読みました。40年近く前、僕が大学生の頃、「第三の新人」と呼ばれる作家、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作の作品を読んでいて、彼らとの交流録に邱さんがよく出てきてたので、何冊か手に取った記憶があります。 どの著作も、現代でも通じるビジネスや株や人生における有益なアドバイスが散りばめ

      • DUO 3.0の効果について

        久々に英語の勉強のことを書こうと思います。 一昨年に英検1級に合格してからは、スピーキングの勉強を強化しています。発音の矯正と、フィラーを治す練習。それから、話す際の語彙の増強に取り組んでいます。 そんな中、様々な方が推薦しているDUO 3.0を購入し、毎朝、音読暗記に励んで一ヶ月になります。 結論としては、大満足です。普段、仕事で、英語を使う機会が多いのですが、DUO 3.0で暗記したフレーズを自然と使ってしまうケースが結構あって、かつ、キチンと通じることもわかって嬉しい

        • 介護問題に取り組むシンガポールのデザイナー

          「知り合いにノルウェー人の友人がいてね、彼の父が老いて、認知症を発症したんだ。父を認知症を対処してもらえる老人ホームに入所させようとしたのだけれども、父の年金と彼の財産でカバーできる施設はノルウェーでは見つからなくて、解決方法としてタイの施設に入所させたんだ。彼も父も、何の縁もない遠いアジアの国にお世話になることになったのだ。介護問題は、これから世界中で深刻化する問題なんだ。」 先週、高齢化、特に介護問題について取り組んでいるシンガポール在住のデザイナーと知り合い、一時間程

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        ジョン万次郎のようにグローバルの沖に流されたサラリーマンの話(自己紹介的に)

          大学のフランス文学専攻が将来ビジネスに活きてくるのか?

          僕は、大学ではフランス文学を専攻しました。高校時代、作家になりたいと思い、多くの日本の小説家が大学でフランス文学を学んでいたので、何か、コツを得られるのだろうと思いました。実際は、そんなことは全然なかったのですが。それと、ヨーロッパへの強い憧れがあったこともこの選択をした大きな理由の一つです。アメリカには、なぜか興味を持てず、圧倒的にヨーロッパに魅了されてました。 高校三年生の時、大学受験の選択希望を担任に伝えた時に、「就職に困ることになるけれども、それでいいのか?」とぶっき

          大学のフランス文学専攻が将来ビジネスに活きてくるのか?

          新規事業担当は割が合わないか?

          先週の金曜日の夕方、上野公園から九段下まで歩きました。嵐の後の快晴、その黄昏。気づいたことがあります。道すがら覗いた居酒屋やカフェ、レストランで会社員が集まって盛り上がってました。なんだろう?と思いましたがすぐに気づきました。日本の多くの企業が4月が年度始まりで、3月最終週の金曜日は年度末だったんですね。本当にみなさん楽しそうでした。いろいろあったけれども、とりあえず次の章へ行こう、というような前向きな雰囲気にあふれてました。 さて、タイトルの「新規事業担当は割が合わないか

          新規事業担当は割が合わないか?

          環境省認定脱炭素アドバイザーベーシック合格しました

          環境省に脱炭素アドバイザーベーシックとして認定されている炭素会計アドバイザー協会の3級を受けて合格しました。受験勉強は大変有益でした。 2022年に気候変動問題の課題を解決を目指すインド人の起業家の方と知り合い、それ以来、脱炭素の領域で自分がやってきたオープンイノベーションや戦略コミュニケーションの経験が活きることに気づき、書籍を読んだり、日々日経新聞を丹念に読んで、脱炭素の基礎知識を身につけようと努力してきましたが、どうしてもインプットした情報が頭の中で体系的に整理できず

          環境省認定脱炭素アドバイザーベーシック合格しました

          アメリカ人の知人から「環境正義」という言葉を習った

          今週、仕事で来日したアメリカ人の知人と歌舞伎座の裏の古い喫茶店でお茶をしました。アイビーリーグを卒業し、著名なメディアでジャーナリストとして働き、著作もある彼女は、言葉を本当に丁寧に扱って生きている人です。僕が話す英語で不明点があると、とことん、質問してきて、理解しようとします。前にも書いた通り、僕は、発音を課題としているので、彼女は聞き取れないと「なんて言ったの?」と聞き返し、僕が繰り返し発話しても聞き取れない場合は、紙に書いて理解してもらうようにしました。それでも、彼女の

          アメリカ人の知人から「環境正義」という言葉を習った

          高校生だった自分に伝えたい効果的な英語の勉強法

          45歳の時に、たまたまフランスのスタートアップとがっぷり四つに組んで事業開発をする責任者になってから、英語を本格的に学ぶ機会を得ました。それから14年経ち、日々、英語でビジネスをするようになり、さまざまな国の人たちとの縁ができ、来年定年してからも一人会社を作ってその縁をベースにした仕事をしていこうと思ってます。まさに英語が僕の人生を変えてくれました。いくつからでも変われるもんですね。 ただし、中年サラリーマンが本格的に英語を学ぶには、幾らかのメリットと多くののデメリットがある

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          サステナビリティコミュニケーションの仕事を広げるため、炭素会計アドバイザー3級を受験しました

          環境省認定制度脱炭素アドバイザーベーシックの資格を付与された「炭素会計アドバイザー3級」を先週末受験しました。 2年前に脱炭素の領域で、世界で活躍するインド人の起業家と知り合い、この領域のコミュニケーション領域は日本では未発達で、必ず必要とされる時が来るから、広告会社のビジネスとしてチャレンジしていったほうがいい、と何度も言われ、少しずつ学び、仕事として形にしていきました。 脱炭素の領域は、あまりにも範囲が広く、最初、僕には到底無理だと思いました。環境問題に関する深い知識

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          米国コーチングプロから聞いたビジネスの危機の乗り越え方

          今回は、たまたま、米国をベースにしているビジネスコーチのプロとオンラインで雑談する機会があり、とても良い話を聞いたのでシェアしようと思います。 Collin Dayleyというシアトルをベースにしているコンサルタントの方です。前に紹介したLunchclubで紹介され、小1時間話しました。その中で、最も印象深い言葉が、Drown proofです。 Drown proofとは、水難にあった時に、溺れず、生き残るためのテクニックです。思わず川や海に投げ出されたら、パニックになら

          米国コーチングプロから聞いたビジネスの危機の乗り越え方

          住宅地の梅は、庭先のクリスマスオーナメントのようなもの

          2月は本当に寒くて苦手なのですが、それでも、我慢してこの一ヶ月を乗り切る方法あります。住宅地の梅です。 散歩していると、あちこちで梅を植えている家を見つけます。今は、ちょうど見頃で、その色と香りに癒されます。3月まで、あと少しとポジティブな気分になれます。 僕は、昨日、梅を眺めながら、ふとヨーロッパ北部の住宅地で庭に飾られるクリスマスオーナメントのことを思い出しました。日照時間の短くなる、寒く、暗い街に住んでいて、憂鬱になるのを防ぐため、あのような飾り付けをするのだ、と言う

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          「仕事の辞め方」(鈴木おさむ著)を読んで:気持ちよく会社を去る事について

          「仕事の辞め方」(鈴木おさむ著:幻冬社)を読みました。  僕も来年5月60歳、定年で会社を去ることにしているので気になりました。広告代理店に大学卒業以来勤務していますが、テレビ業界と仕事をしたことはなく、テレビを見ないで生きてきた人間なので、マスコミ、芸能界における著者の鈴木おさむさんの地位の凄さは知りませんが、この本を読み始めれば、すぐに彼の才能を理解できました。 いくつも、うなづける文章がありましたが、中でも印象深かったのは、「会社を辞めてうまくいってる人、いない人」の

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          新規事業を推進したいなら、たたき台を作る人を大切に

          マネックスグループ株式会社代表執行役会長、マネックス証券株式会社取締役会長CEOの松本大さんの2003年の著作、「10億円を捨てた男の仕事術」の中で、その後の自分の人生に強く影響を与えた話があります。初版で購入したと思います。今から20年前のことです。 今、その本は自宅のどこかにあるのですが、みつからず、その文章の意図だけ記します。 松本さんが勤務していたゴールドマン・サックスでは、何もないところから新しいビジネスモデルを開発した人には、高く評価され、開発した時だけでなく

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          大江英樹さんの本から学んだこと

          経済コラムニストの大江英樹さんが1月1日に亡くなられたと知り、驚きました。闘病されていることを、日経新聞の連載で告げられてました。 僕は、大江さんの著作、「老後不安がなくなる定年男子の流儀」を7年前、51歳の時に読み、「ああ、その手があったんだ」と勇気付けられ、今、60歳の定年を前に起業の準備をしています。この本で学んだことについて大江さんを偲んで、書こう思います。 この本は、定年後に起業することの可能性について様々な視点で解説し、リスクがそれほどない割に得られることが多い

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          「世界一流エンジニアの思考法」を読んで③ 中抜き仕事に洗脳されてはいけない

          今回で、この本から学んだことを記すのは3回めになります。実にたくさんの示唆があり、もっとお伝えしたいのですが、キリがないのでこれで終わりにします。 最後の章がとっても参考になります。 日本再生への道すじ というタイトルです。 僕は、この文章を読んで、自分がエンジニアと一緒に仕事をした2010年のことをすぐに思い出しました。マレーシア人のエンジニアで一緒にデジタルマーケティングのプランを立案して、東南アジア各国で展開している日本企業に提案する仕事をしていました。彼と会った

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