Go Back Candy House

今日やるべき全てのことが終わり、ハイネケンを開けて、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「candy house」を聴いている。1996年8月1日リリース。私が最初に買った、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのCDだ。

こんなに深い悲しみがある日なのに、まず曲を聴いて最初に感じたのは、当時、初めて聴いたTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTに抱いた感情と同じ、なんてかっこいいんだ! という胸の高鳴りだった。

どうしてもライブが観たくなって、日比谷野外大音楽堂でのライブのチケットを買った。まさかの前から3列目くらいの席が取れて、初めてでいきなり、アベのピックまで取れてしまって、ただただ興奮していた。

それからラジオDJになって、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの楽曲をラジオから紹介するときは、いつも武者震いをしていた。

そして私は、チバユウスケを心から愛するディレクターと一緒に番組を作るようになった。彼女がチバを語るときはいつも嬉しそうな笑顔だった。

ラジオDJは、スタッフが選曲や台本に込めた思いを伝える責任がある。
だから私は、チバユウスケに関わる楽曲を紹介するときは、彼女の思いを背負ってマイクに向かっていた。

きっといつまでも、彼の歌声に向き合うとき、私は真剣勝負を挑むような気持ちでいるだろう。

チバユウスケの音楽の前で、決して舐めた真似はできない。

私が生きて聴いてきた音楽の歴史の中で、チバユウスケは、ヒーローのような存在だったのだと、ハイネケンを飲みながら、その事実を濃厚に感じている。



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