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学校の掃除。サボる生徒でお困りの先生へ

学校で「掃除の時間」が好きな生徒や教員って…正直、どれくらいいるのでしょう?私は、とても少ないと予想します。
仮にそうだとした場合、原因は何でしょうか?それは……

生徒にとって、掃除は「やらされている感」があるから。
教員にとって、掃除は「生徒にやらせなくてはいけない」仕事だから。
…ではないでしょうか?

歴史的に見て、日本の学校で生徒が掃除をやるようになったのは、予算不足が原因という説があります。要するに、清掃員を雇うお金が無かったのです。そして、いつの間にか子どもが掃除をすることに教育的な意味合いが与えられたというのです。
著:広田照幸「学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか」より
(ちくまプリマ―新書)

一方、外国では学校の掃除は清掃業者の方が担当するのが一般的とされます。

日本と外国のどちらが良いか?答えはありません。これは、個人の意見の範疇です。
しかし、私は言いたいことがあります。それは……
図書館や市役所、会社のオフィスの掃除は、担当するのが職員or清掃業者かの違いはあれど、“利用者”にやらせることは絶対にない。
という事実です。
清掃業者に依頼する予算が無いのなら、学校の掃除は教職員が担当するのが筋ということになります!
(でも、わかります‼ 学校の先生は忙しすぎて、とても掃除に手が回らないですよね…)
そこで、発想を変えて毎日の清掃業務を生徒に手伝ってもらっていると考えたらどうでしょうか?
わずか15~20分で、校舎全ての掃除が終了します。

私は担任をしていたとき、ある【実験】をしました。それは…
掃除をさぼる生徒にガミガミ言わないというものです。
当時、私は環境委員会の主担当だったんですけどね☺

【結果】特に問題はありませんでした。

さぼりがちな生徒に対して、不満を言う生徒はいませんでした。
むしろ掃除中の雰囲気はよかったです。
早く終わった廊下掃除の生徒が教室の掃除を手伝ってくれることもありました。

私は、一生懸命掃除をしてくれた生徒に「ありがとう!」「ご苦労様!」と言うだけです。これで充分なのです☺

厳しく指導をしたり、ルールを押し付けるのではなく、自分の思い込みや常識をいったん捨てて、考え方を見直すことが、本質的な解決につながることがあります。

誤解のないようにしたいのですが、私の主張は掃除をさぼってOKということではありません。
当然、生徒が生活する環境はキレイな方が良いです。
しかし、さぼっている生徒をよーく見てください。本当にずっーと、さぼり続けているでしょうか?さぼっているならさぼる理由は何でしょうか?

反対に、一生懸命掃除をしてくれている生徒に感謝を伝えられているでしょうか?
問題の本質は、意外なところにあったりするものです。
by kiyomi🍊

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