【異国合戦(7)】モンケ・ハーンの即位とフビライの登場
前回はモンゴル帝国によるルーシ・東欧侵攻について書きました。
今回は2代皇帝オゴタイ崩御後のモンゴルについて。
ドレゲネの幸運 1241年12月11日、モンゴル帝国2代皇帝(大ハーン)のオゴタイ・ハーンが急死する。
オゴタイの死後、帝国の権力を握ったのは第6皇后のドレゲネであった。モンゴル帝国の最高議決機関クリルタイは女性の出席を認めており、皇后と宮廷の女性たちは政治に近い立場にあった。しかし、その上で第6皇后にすぎないドレゲネが政治を主導するに至ったのは様々な偶然が