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詩の選考について

 今年度、地方の3つの賞の選考委員を担当することになった。そのため見知らぬ方から、選考対象となる詩集を何冊か、拝受した。詩集を創り上げる喜びと不安は、私自身、経験済みである。1頁、1頁、大切に拝読している。
 詩の選考は、主観を排除するわけにいかないので容易でない。(選考委員は、奇数で、最終的に多数決になったりする)ただこれだけは、気を配っていただきたいことがある。先ずは、誤字、脱字、慣用句の誤用。当たり前と思われるかもしれないけれど、以外と多い。それから、歴史的事実を取り上げる場合、年月日の間違いなど。ミスのある詩集は、受賞の対象として考えにくい。素晴らしい作品が収められていても、ふとしたミスが詩集の格を落としてしまう。作成中の私の新詩集も、再校に入るところなので、気をつけなければならない。
 賞を取るか、取らないかで、詩集の価値が決まるものではない。ただ、自分で防ぐことのできるミスは、防ぎたい。大切な1冊なのだから、後悔しないために、細心の注意と、最大の愛を込めて、創り上げるべきだと思う。

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