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私の思う「一生懸命」とは、丁寧に今を生きていくことです

改めて私の自己紹介をさせてください。      
今年で59歳になります。あっという間でした。もうすぐ還暦です。地元でも有数の進学校である岡崎高校に入学して「さあ、これから大学に行って前途洋々・・・」と思ったのですが、なかなか思うようにいきません。受けた大学はすべて失敗、1浪しても結果は同じでした。ショックではあったんですが、当の本人は「まあ、別の道もあるか」と気楽なものでした。

そして、実家が飲食店をやっていたこともあり、地元の喫茶店に就職し、そこで2年働き、その後実家の店を手伝うようになりました。時代も良かったのか、売り上げもそこそこあったのですが徐々に売り上げも減り、そうすると世間でよくあるように、家族経営ですので父親とうまくいかなくなりました。そこで、また「まあ、別の道もあるか」ですね・・・。
28歳の時です。

元々独立志向が強いというか、会社勤めができない性格なのか、次に選んだのが、保険の代理店です。よくいう保険屋さんです。保険のお客さんは主に会社関係でした。個人の車とかではなく企業物件中心の仕事でした。そして仕事の中で色々な社長さんと話をするうちに興味を持ったのが、経営という言葉です。
           
しかし大学にも行ってもいないので、基本的な経営の知識もありません「戦略って何?」のレベルです。
そんな時出会ったのが、中小企業診断士という資格です。不思議と次から次へと見つかるんですね。

試験は、1次試験、2次試験、診断実習とという三段階で、合格率も20%というけっこう難しい試験です。5年かかりました。毎日夜中まで勉強し、それもお金もなかったので独学で。でもとても楽しかったです。知らないことを知るというのはとても新鮮でした。

何とか資格を取ると、今度は保険よりも経営に興味が沸いてきて、気がついたらコンサルタントの道を歩いていました。でもコンサルタントと言っても何の後ろ盾もありません。同じ時期に合格した診断士の仲間も、一流大学出身、大手企業出身と出発点が全然違うんですね。

でも何とかコンサルや研修の経験を積んできました。
そして、あれこれ悩んで見つけたのが、
「気づきのマーケティング」 というキーワードです。

最近やっと「マインドフルネス=気づき」という言葉が出てきましたが、私は15年も前から「気づき」という言葉を使っています。おかげさまで本を出すこともできました。しかし、中々うまくいきません。
そして自分勝手に自分の仕事のことばかり考えていましたから仕事の失敗、借金などが重なりとうとう離婚です。子供たちとも別れ「身を切られる思い」というのも言葉ではなく心底身体で経験しました。「身を切られるような」ではなく、本当に身を切られた痛みを経験しました。

でも、京都に「日にち薬」という言葉があるそうなんですが、その言葉の通り日にちが、時間が痛みを忘れさせてくれました。そしてまた頑張ろうと思い、色々な仕事をしてきました。

でも、また事件というか、不幸が訪れました。
平成26年、今から3年前の夏、私の身体に異常が起こりました。寝ても覚めて首が痛い、そのうち車の運転もできないほど腰も痛くなったのです。近所の医院で検査をしても、その原因はわかりませんでした。

そして地元の市民病院でさらに検査、検査の日々が1か月続きました。出てきた診断結果は、悪性腫瘍とのことです。告知はあっさりとしたもので何の心の準備もなくいきなりです。テレビドラマの様にはいきません。

そのころには、胸の上あたり、5センチ程のガンが出来ていました。セミノーマという縦隔腫瘍です。とにかくスピードが速いです。もう歩くのもしんどくなってきました。そして、抗がん剤治療のため入院する前日に倒れ救急車で運ばれました。

11月から4か月間、毎日10時間の抗がん剤治療を5日間連続で行い、それを1クール繰り返し、何とかガンの影は消え今に至っています。しかし今も再発と転移の可能性があり、定期的に検査をしています。

1日10時間もの点滴は、寝たり起きたりで自分でも生きているのか、もう既に死んでしまったか、よくわからない状態が続きました。体重も10キロ落ちました。トイレに行くのもフラフラです。筋肉が落ちると人は歩けないんです。

「なぜ、自分が・・・」「どうして今・・・」という悔しさで、どんどん落ち込んでいきました。でもどこかで、「まあ、いいか」という自分でも不可解な冷静さもありました。そろそろ店じまいかな、とも思いました。

そんな時、瞑想 に出会ったのです。

瞑想で「サティ」(気づき)という言葉があります。
サティとは気づきのことです。

〝今の瞬間に生じるあらゆる事柄に注意を向けて
中立的によく観察し、今ここに気づく”

とされています。

そういえば今までは、過去と未来ばかりを観ていました。過去の結果が「今」であり、未来のために「今」を生きていました。

でも、発病して思うことは「過去」は後悔ばかり、「未来」は死ぬことしかありません。ここで初めて、自分の「今」を想うようになりました。

漢語で、気づきとは「念」という文字で表します。

「念」とは、今の心です。

今、できることをする

「瞑想」は「今できること」を気づくためのプラットフォームです。意識の世界に逃げ込むことではありません。現実の物事には、自分の意志でコントロール出来ることと出来ないことがあります。これは明らかなことです。

でも、丁寧に今を生きていく

一生懸命じゃなくても私はいいと思います。
「一生懸命」には目的があります。「こうなりたい」という理想があります。でも気をつけないと無理をします。一時的な無茶はいいんですが、それが続く無理はいけません。徐々に身体と心を蝕んでいきます。

怖いのはそれに気づかないことです。
私はそれを身をもって体験しました。

「気づきのマーケティング講座」というブログのほかに、「気づいてなりたい自分になるための処方箋」というブログを書いています。そのブログのサブタイトルを「自分の長所を生かして一生懸命働く」としています。

「一生懸命働く」っていう言葉、抽象的ですよね。
頑張って朝から晩まで・・・というイメージはできます。私の思う「一生懸命」とは、丁寧に今を生きていく ことです。

この実践は日常生活の中でできます。
行動や習慣を意識することで実現できます。
人間関係や仕事を通じてさらに磨かれます。

出来たり、できなかったりの毎日です。
しかし出来なくても、罪悪感嫌悪感は持ちません。
「ああ、またやってしまった」とその瞬間だけ反省します。そしてまた今日も丁寧に生きていこうと思います。

こんな生き方は面倒くさいです。
でも、もう急ぐ必要はありません。
丁寧に、丁寧に今を感じて行動を起こしていきます。
 
今まで見ようとしなかった“気づき”を発見し、そこに意味を加えてください。そうすれば、今している仕事にも新たな発見があります。仕事の成功だけでなく、夢中になっている時感じたモノを思い出してください。

「三つのしあわせ(幸、倖、仕合わせ)に気づき
 丁寧に今を生きる行動と習慣」

      
これがこのセミナーのテーマです。

セミナーでは、こんなことをお話します。

・私の思う一生懸命とは、丁寧に今を生きていくこと
・マインドフルネスだけでは間違った方向に向かう
・私たちはしあわせになるためにこの地球にやってきた
・人には三つのしあわせがあります
・こうありたいという自分をあきらめて、こうなれない自分を明らかにする
・「相手と自分は違う」ということに気づく
・誰でも「仕事とはこんなにすばらしいもの」と気づく瞬間がある
・自分を生かせる納得できる無理のないマーケティング
・用を雑にするから「雑用」になる
・意識の世界に逃げ込まないために、毎日の習慣と行動を決める

ゆっくりで構いません。すぐ役立つものはすぐ役立たなくなります。丁寧に今を感じて行動を起こしてください。「人生を変える」なんて大袈裟なことを考える必要はありません。「どうしたら自分が気持ちいいか」、ここからスタートです。

仕事を変えるためにこのセミナーをお役立てください。

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オンラインセミナーは10個のプロットで構成されています。ゆっくりで構いません。すぐ役立つものはすぐ役立たなくなります。丁寧に今を感じて行動を起こしてください。「人生を変える」なんて大袈裟なことを考える必要はありません。「どうしたら自分が気持ちいいか」、ここからスタートです。

セミナーをプロット風にお届けします。テーマは「三つのしあわせに気づき、丁寧に今を生きる行動と習慣」。マインドフルネスは知識ではなく生き方で…

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