『そして、バトンは渡された』を読んで
瀬尾まいこさんの作品は初めてで、信頼している本屋大賞を獲った作品だからと手に取った。
最初は、作品の設定こそおもしろそうだけど特に何が起こるでもない日常の話に期待を持ちすぎたなと思いながら読んでいて。
主人公優子の生い立ちが大体明らかになってきた前半の終わりくらいから、
まるでページをめくる手が止まらなくなった。そして気づいたら涙も止まらなくなっていた。
「両親」とのやり取りも何気ない日常の会話のようで、二人の関係が凝縮されているように感じた。
思わず吹き出してしまうやり取