LISA

ゆるく本の感想をつぶやきます

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最近の記事

『そして、バトンは渡された』を読んで

瀬尾まいこさんの作品は初めてで、信頼している本屋大賞を獲った作品だからと手に取った。 最初は、作品の設定こそおもしろそうだけど特に何が起こるでもない日常の話に期待を持ちすぎたなと思いながら読んでいて。 主人公優子の生い立ちが大体明らかになってきた前半の終わりくらいから、 まるでページをめくる手が止まらなくなった。そして気づいたら涙も止まらなくなっていた。 「両親」とのやり取りも何気ない日常の会話のようで、二人の関係が凝縮されているように感じた。 思わず吹き出してしまうやり取

    • 『自転しながら公転する』を読んで

      2か月空けず2回目を読んでしまった。 私はすぐに本の内容を忘れてしまう病気なので、何回も同じ本を読むことはよくあるが、2ヶ月空けずに読んでしまうのは初めてだ。 主人公都だけでなく、様々な登場人物に感情移入した。 全員「どうしたら幸せになれるのか」を考えながら生きているところがとてもリアル。現実でもそうよね。 色んなことを経験して考えてきた都が母になってに娘に言ったセリフ「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなく

    『そして、バトンは渡された』を読んで