イタリア旅行で失敗した話②フィレンツェ編
ごきげんよう、かもめです。
前回に引き続き、これもまた交通関係なんです。
2019年に初めてイタリアへ一人旅をしたときの旅行記です。
ローマ発着で約1週間。
滞在都市:フィレンツェ→ローマ→ペスカーラ
前回はこちら↓
この日の予定は、
・朝:ホテルをチェックアウト→荷物を持って最寄り駅からフィレンツェ中央駅(サンタマリアノヴェッラ)へ行き、駅周辺で荷物を預ける。
・昼:ヴェッキオ宮殿のインフェルノツアーに参加する
・夕方:フィレンツェ中央駅からローマ行の特急列車に乗る
早速チェックアウトして最寄り駅のカンポディマルテ駅へ向かう。
チェックアウトの時、ホテルのフロントで駅にエレベータがあるか聞いてみた。
前日街歩きした時に少し探してみて見つからなかったけれど、ほら「旅行者には知られていないのよね~」って感じでローカルしか使わない隠しエレベータへの行き方を教えてくれるかと期待していたんだよね。結局なかったのだけど。
というわけで大きなスーツケースを抱えて階段をのぼる。
これが普通の駅や地下鉄の階段の比じゃないわけよ。歩道橋の階段と同じくらいあるのよ。
朝エスプレッソしか胃に入れていない身体にはしんどかった。ホテルの隣のバルは朝早くから開いてたから、パニーノでも食べてくればよかった。
この駅結構大きい割に切符を買うところも見つからないし行先表示もわからない…。
改札もなく、その歩道橋から直接ホームに下りられるようになっているので、とりあえずホームへ。
偶然そのホームの案内板に目的の中央駅の表示を見つけてラッキー!切符は電車の中で買うか、降車駅の改札出口前で駅員に事情を話して電車賃払おうかと考えていた。
しかし電車を待てど来ない。他にもスーツケースを抱えている旅行者もどことなくそわそわしている。
予定時刻を数分過ぎたところで電車が到着。
まあ、イタリアだし電車は時間通りに来ないよなあなんてのんきに列車に乗り込む。
そこから中央駅までたった5分で行けるのは知っていたので(前夜中央駅から最寄り駅まで電車で帰った)立っていた。
フィレンツェ2日目だったけれど、「イタリアって車も速ければ電車も速いんだなあ」なんて思っていた。
けれどこれ、5分で着く駅に向かう電車の速さじゃなくない…?
Google mapで現在地を確認してみたら逆に走っているーーーー!
さっきまで気づかなかった車内のモニター見てみたら、
”Next stop : Rome”
まさかのローマ行特急乗っちゃったーーー☆☆☆
死んだ。
よりによって特急。
途中で止まる駅がひとつもない。
3秒後、大パニック。
まず特急券って当日いくらかかるの?という不安。
日本でも新幹線内で乗務員さんがチケット確認してくるように、イタリアも同じだろう。
優しそうなおじさんの隣が空いていたので「Posso?」と声をかけて、静かに座って待っていた。
来た。
恐そうなお姉さん来た。
「チケットを」「すいません、ないです」
お姉さんの顔が強張る。
事情を話すが、やはり表情は変わらない。
どう考えてもここでチケットを買うしかないので、いくらか尋ねると、
「100ユーロです」
嘘おおおーーーー!
夕方乗るはずのチケットは21.9ユーロだったのに!
しかし選択の余地はない。日本でも東京ー名古屋間の1万円超えるしね…と自分を納得させながら支払った。
ローマに到着するまでのんびり景色をみたり、着いたら何しようか考えていた。
1番は駅内のイタロのオフィスへ行って返金手続き。
ホテルのチェックイン時間の連絡。
ごはん。
ごはん。
*****
ローマに着いてからはなんだかんだで楽しく過ごすことができた。
返金手続きは面倒くさかったり、ホテルの最寄り駅が工事で閉鎖されてたり100%スムーズではなかったけれど、予定外の100ユーロ支払いを上回る出来事は起こらなかったのでオッケー。
「旅の恥は搔き捨て」
この教訓が心にしみました。
旅行者だと嫌な顔されるかもしれないとビビっていないで、次は人に聞こう。
その為に勉強していったんだから。
「人に聞いて邪険に扱われるなら自分で判断したほうがマシ」だと思うかもしれない。
自分で判断するのは大事だし基本的にはその姿勢で行きたいが、公共交通機関ではやめようと誓った。
フィレンツェ最大の楽しみであったインフェルノツアーに行けなかったのが悔やまれるが、これは「またフィレンツェに来なさい」というロレンツォ・デ・メディチからのメッセージだと信じている。
ローカル電車に再チャレンジしたいし、次は周辺の小さな街にも日帰りで訪れたい。
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