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なにが起こっても不安に感じてしまう(正常な不安と病的不安)

 7月から東京へ転勤をして、3ヶ月が経ち季節は秋に。東京のまちに馴染めてないけど生活や仕事には慣れ始め、怒涛に忙しい日々を何とか乗りこなす感覚。平日の睡眠時間は4,5時間の日がほとんどで睡眠負債もエライことになっていました。

 睡眠不足で業務負荷もそこそこに長時間働いていたので、パフォーマンスはもちろん下がる。集中力はまばらだったし、どうしようもなく眠くなれば眠眠打破を飲んでごまかし、業務のヌケモレも多発。先輩から怒られる頻度も増して、その都度凹んでネガティブオーラ全開という状態です。

 ある日、僕が担当となった新規顧客の元に先輩と訪問する事がありました。先方とのやり取りは僕が行い、アポの調整や打合せ内容の整理も行って当日を迎えたのですが、まさか訪問先の住所を間違えて遅刻するという失態。アポ時のメールには先方から訪問間違いが無いよう、丁寧に場所の案内がされていたにも関わらず、その文面を丸っと見逃していました。

 ミスが続いてた時期だったので、かなり剣幕な様子の先輩を直視することができず、電話で謝りながら正しい住所を確認し、先方のオフィスへ急ぐ。道中は自己嫌悪と各所から怒られる恐怖に押しつぶされそうな感覚で、その後の訪問もボロボロ、商談は先輩にお任せする始末。正直、ヤバかったという感覚は覚えているけど、当時の記憶はありません。

 このようにミスを繰り返しながら、たまに大きなやらかしをする事が増え、先輩方から怒られることが増え、どんどん萎縮していってしまいました。忙しい合間を縫って相談したい時も「また怒られたらどうしよう」とか「この状態で相談して良いのか?」と躊躇してしまうと、そこから動けなくなります。ただ時間だけ過ぎて、相談へ行ったときには「なんでここまで放置してたの?」とまた怒られる悪循環。

 周囲から常に厳しい目を向けられている感覚に陥って、オフィスに居るだけでストレス。それでも業務はどんどん増えるし、先輩方とコミュニケーションを取らないと仕事は進みません。辛い。

 正常な不安と病的な不安

 「失敗したらどうしよう」「また先輩に怒られる」、仕事をしながらそんな不安を感じる事が多い新人時代。不安にも「正常な不安」と「病的な不安」とがあります。正常な不安は、脅威を予測して対策を打つために感じる不安で、例えば「今日は雨だから少し早めに家を出よう」という、ちょっとした事も含みます。

 一方で病的な不安は感じた脅威に対して対策を打つ前に、汗をかく、動悸が上がる、めまいを起こす、など身体反応が出てしまいます。これは「パニック発作」とも言われていて、ストレスの多い生活を送っていたり、過度なストレスを感じた後に発生します。

 この頃の僕も、パニック発作とまでは言いませんが、感じる不安は「病的な不安」が常であり、先輩に相談に行くときや新たな仕事を依頼された時は、いつも動悸が上がっていました。

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