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日本のGDPはどうなるのか(その4)

日本の国際競争力は急速に低下していると言われています。
欧米の先進諸国と差を開けられているだけでなく、中国、インドなどと比べても劣っている分野が見られます。
日本は世界の中で、どのような立ち位置を目指すかを明確にする必要がある時期に来ていると思います。
今回は日本のGDPがどのようになるかについて書いてみようと思います。

4.一人当たり名目GDPランキング


ここまで日本のGDPを先進諸国などと比較しながら説明してきました。
ついでに、一人当たり名目GDPの上位についても紹介しておきます。

図表4が2021年度の一人当たり名目GDPの上位10か国を示したものです。

【図表4:一人当たり名目GDPの上位10か国<単位:米ドル>】

出所:UN


一人当たり名目GDPの世界1位はモナコ公国の23.4万米ドル(150円/米ドルで換算すれば3,514万円)です。

米国以外の上位10か国は、リヒテンシュタイン:16.9万米ドル、ルクセンブルク:13.3万名ドル、バミューダ:11.2万米ドル、アイルランド:10.1万米ドル、スイス:9.3万米ドル、ノルウェー:8.9万米ドル、ケイマン諸島:8.5万米ドル、アイスランド:6.9万米ドルと続きます。

上位の国の顔ぶれを見れば分かる人もいるのではないでしょうか。上位10か国はほぼタックスヘイブンです。
つまり、世界中の富裕層の資金を運用している小さな国が上位になっているのです。
これらの国では給与も物価も日本と比べて高いです。

少し脱線してしまいました。次回は日本がアジアの中でどのような位置にいるのかについて説明します。

<その5に続く>

<過去記事はこちら>

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