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【gpz】新シーズン始動


はじめに

昨年門脇研では、gpz2020(月評ゼミ2020)と題して新建築の読み合わせを1年間行ってきました。当初は門脇さんの新建築月評の執筆に合わせて、事前に研究室の学生と議論するという位置づけで行われていたこの取り組みでしたが、昨年参加していた学生からの好評もあり、本年もgpz2021として逐次アップデートしながらこの取り組みを継続することとなりました。

前年の振り返り

初めは当時のM1(現M2)と門脇さんの8名で始まった昨年のgpzですが、4月に現M1とB4、後半からは他研究室のメンバーも参加し最終的には20名あまりの参加者で議論を行ってきました。

当初は、特に大規模なプロジェクトを批評する言葉が見つからず困惑するなど(まだまだ難しいのですが)勉強不足を思い知ることも多かったgpzですが、時折門脇さんに補助線を引いてもらいながら何とか食らいつき、1年間議論を継続することができました。
また、12月には独自の観点でのgpz賞(作品賞と編集賞)を全員の投票で選出し各々の建築観について深く考えるきっかけを得ました。
特に反省会での「自分が作品に票を投じる事の責任と自覚」についての門脇さんの話が印象的でした。

「学生だからこそ社会的な正しさに加担するのではなく、根拠はなくとも自分の好きと嫌いに自信を持つこと、それが学生の特権である。」無自覚に、現在の社会の建築観に迎合してしまっていたことを研究室全体で反省しました。

また、ゲストとして新建築から四方さん、内藤さんをお招きした会では現代の建築について雑誌の編集者としての意見を伺ったり、1冊の雑誌として建築作品をどのようにアセンブルしているのかを伺ったり、あるいは昨年は新建築データで気軽に新建築にアクセスできるようになったこともあり、現代の学生と雑誌の付き合い方について議論を行うなどメディアと建築の関係について考える貴重な機会となりました。

今年のgpz

昨年のgpzの反省を踏まえ、今年は大きく4点の変更を行いました

①メンバーを学内の他研究室にも開くこと
昨年も後半に他研究室1名参加してくれたいましたが、本年からは通年で複数名のメンバーを招待し、ますます議論の輪を広げようと試みます。

②新建築以外に住宅特集も対象とすること
本年は、新建築以外に住宅特集を対象にすることにしました。

③研究室内の議論を毎月noteに投稿すること
昨年は、議論の一部を新建築月評に反映することで研究室の議論を外部に開いていましたが本年は学生自身が「勝手に月評」を執筆し議論を開くことにしました。ご期待ください。

➃年数回ゲストを招待すること
昨年は新建築社から編集者をお招きし大変有意義な議論ができたので、今年は年数回異なる分野の専門家をお招きし独自の視点で議論に参加していただくことになりました。

まだ確定ではありませんが
第1回 【印象的な住宅を発表している建築家】
第2回 【新建築月評経験者】
第3回 【若手建築家】
第4回 【編集者】
第5回 【組織系建築家】 と考えています。


また、記念すべき第1回【印象的な住宅を発表している建築家】として「島田陽さん」をお招きすることが決定しました。最前線で住宅を長く作り続けられている建築家と住宅特集について議論するというのは大変貴重な機会なのですでにメンバーも気合十分です。島田さんとの議論の様子はnoteの「勝手に月評」にて公開するのでご期待ください。

                             M1 村上

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