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伝統に縛られがちな我が家が決断した「季節外れの七五三」が最高だった(育児日記)

3月3日のお雛祭りの日に、我が家は長女の七五三参りをしました。
通常、七五三は11月の行事なのでほぼ真裏の季節です。

本日は、基本的には世間体を気にして伝統に縛られがちな我が家が決断した「季節外れの七五三」が最高だったので、その記録を書きたいと思います。


「季節外れの七五三」を決断した背景

我が家の長女は学年で言うと2020年度の代で、保育園の同級生の大半は2023年の11月に3歳の七五三参りをしていました。
しかし、我が家はそのタイミングをスキップ。
理由はいくつかありました。

  • 【長女の理由】早生まれのため11月時点では2歳7ヶ月。イヤイヤ期の残り香がぷんぷんなお年頃。そして産後ボケ母の気の迷いにより夏に髪の毛を10センチカット(何でや…)。長さが足らず母熱望の日本髪が結えない悲劇

  • 【次女の理由】生後6ヶ月で睡眠退行の真っ最中

  • 【母(私)の理由】↑ゆえに、母の睡眠不足も絶頂。夫のオナラごときに泣きながらブチギレる精神状態(やばい)

  • 【父の理由】特になし

家族全員の身体的・精神的状態から、この大イベントをやり切る自信がありませんでした。

満3歳となる翌年24年11月のプランも検討しましたが、こちらはこちらで不安な点がちらほら。

  • 【長女の不安】2歳半時点で既に「私はプリンセス」の意識が芽生え持ち物がピンク一色になりつつある娘。3歳を越えると母熱望の渋い着物+日本髪は拒否される可能性大

  • 【次女の不安】私の記憶では、長女は1歳半の頃にはイヤイヤ期に片足を突っ込んでいた。次女、お前もか?

  • 【母(私)の不安】育休終了しフルタイム勤務中の想定。誰が七五三の音頭を取るの?私?無理無理!

  • 【父の不安】特になし(我が家の精神的支柱)

その結果、急遽浮上したのが24年春に七五三を実施するプランでした。
3月頃であれば長女は3歳目前。イヤイヤ期はもはやエンドロールだろうし、髪も少しは伸びるはず。
次女の生活リズムも落ち着き、私もまだ育休中で七五三準備に時間を費やせそう(これが1番大きな理由)。
そうして年末年始に親族にお伺いをたて、無事にGoサインを貰ったのです。

行事は伝統通りにするべき?

とは言え、普通とは真逆の季節である春に七五三を実施することに迷いはありました。
基本的には、伝統やマナーには従う派の我が家。
特に、大阪の田舎(村社会)で育った私は、春に七五三なんてして娘が地域で笑いものにされたらどうしようというチキンハートが捨てきれずにいました。

そもそも、七五三はなぜ11月15日なのか?

恥ずかしながら知らなかったので、改めて調べてみました。
主には以下の3説が主流なようです。

  1. 徳川綱吉の息子の健康祈願をしたのが11月15日だったため

  2. 鬼が出歩かない「二十七宿の鬼宿日」でありお祝い事に適しているため

  3. 農産物の収穫と子供の成長の両方を感謝し、神様の加護を祈る日であるため

諸説あるものの、通じる目的は「子の健康祈願」であり、「お祝いに適する日」であれば良いということ。
なるほど。ならば、特に11月に拘る必要はなく、家族全員のコンディションが良く心から子の健康祈願ができるタイミングを選んでもいいのでは??

伝統と世間体を気にする私の背中を押してくれたのは

最終的に背中を押してくれたのは、お参りを予定していた神社からの「お祝い事なので、全く問題ないです」という一言でした。

神主(30代)がInstagramを駆使して集客していたりと、先進的な取組をする神社。祈祷の予約もDMで出来る。素晴らしい

神社がそう言ってくれるのであれば、きっと大丈夫!

季節外れの七五三のメリット

そんなわけで先日3月3日に「季節外れの七五三」を決行した我が家ですが、結論としてデメリットよりメリットのほうが断然大きいと感じました。
主なメリットは以下です。

とにかく空いている

当たり前ですが、オフシーズンのためその日の七五三参りは我が家一組のみ。
3歳児の集中力はすぐに限界がきます。とにかく手早く済ますことが大事な中で、この空き具合は助かりました。

我が家だけなので、ご祈祷中もリラックスモードの娘(左右違う靴下は、娘のチョイス。エンドロールのはずのイヤイヤ期、しぶといな?)
参拝シーンもゆっくりと撮影できました。娘が上手に頭をペコリできた貴重な1枚(TAKE5くらい)
運動靴なのは親が2人して草履の存在を忘れていたから。娘が上手に傘を持てた貴重な1枚(TAKE7くらい)

空いているのは神社だけでなく、美容院やレンタル着物ショップもです。
私がどうしても娘を日本髪にしたかったため、当日は出張美容師に自宅まで来てセットしてもらいました。これも予約の空いてるオフシーズンならではのメリット。

母悲願の日本髪。30分ほどかかったので、自宅でゆっくりヘアセットできて助かりました

そして安い

オフシーズンなので割引が効くorオンシーズンの割増料金を避けられることも多いです。
我が家は親戚から借りた着物にサイズ調整が必要で業者に出しましたが、オフシーズンなので安く&短納期で対応してもらえました。

季節外れの七五三のデメリット(ほぼ無い)

「お祭り感」には欠けるかもしれない

「空いている」というメリットの裏返しになりますが、周りに同じような七五三の着物を着た子どもたちがいないので、お祭り感には欠けるかもしれません。
千歳飴ももらえませんでした。
(神社によっては、そもそもオンシーズン以外は七五三のご祈祷をしていないところもあるそうなので要確認)

しかしながら、少なくとも集中力のもたない3歳児の七五三では、空いているというメリットのほうが勝ると思います。 
千歳飴がどうしても欲しい場合は、楽天やAmazonで買えるので持参するのも有りです。

千歳飴の代わりに、華やかなお雛様と記念撮影できました

小言を言う大人が、たまにいるかもしれない

我が家の場合、幸いなことに「季節外れの七五三」について祖父母も含めて身内からの反対意見は出ませんでした。
街中を歩いていても大半の人が好意的な目で「かわいい〜」と声をかけてくれました。

それでもやはり、多少は「こんな季節に…」と言う人はいるものです。
当日、神社で先代の神主から「珍しい季節に七五三のご祈祷やね…」とぽろりと言われ、母のチキンハートにチクリと刺さりました。

…いいのいいの、そういう人に限って季節外れのセーター着てたりするんだから!(強がり)

まとめ

結果として、「季節外れの七五三」にして大満足でした。
家族全員がベストコンディションで娘の健康祈願という目的を達成できたので、花マル120点の七五三!

これからもすくすく育つんやで

伝統や季節感を重んじることはもちろん大切ですが、1番はその行事に込められた「意味」を理解し達成することだと思うのです。

ご体調やお仕事都合でオンシーズンに七五三が難しいご家庭は、ぜひ「季節外れの七五三」もご検討してみてはいかがでしょうか?


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