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コロナ専門病院に残ることにしました

今日から、職場は完全にコロナ専門病院になった。

他の選択肢もある中で、僕は今いる病院で重症患者を診ていくと決めた。


1月頭、
「うちがコロナ専門病院になる」
誰も考えていなかった噂が駆け巡ってから1ヶ月弱。
地域の方々であふれていた都心の総合病院の雰囲気が、ガラリと変わってしまった。

大勢の入院患者の転院調整や、新しい診療体制の構築など。そして研修医のためのプログラム調節まで。
全く前例がない中で奮闘した事務の方々や、幹部の先生方の苦労は計り知れない。

まだ研修中の身ではあるけれど、
この「災害」とも言える緊急事態で、
何か自分にもできることがありそうなら、
と思って、気がついたら重症患者のための救命チームに飛び込んでいた。

世間的にカッコいい選択かもしれないけど、
実際には、ICU管理に研修医1年目なんてほとんど役に立たないとも思う。

それでも、足手まといになるだろう自分を受け入れてくれた上級医の先生方や、研修委員・事務の方々に感謝して、必死で食らいついて行きます!

とこっそり宣言します。


あと、こんな決断をできたのは、
医者を目指した時からの夢を何度も聞いてくれた学生団体 AMSAの仲間や、
心に正直に生きることを応援してくれる留学生コミュニティ トビタテや、オンラインコミュニティ SHIPの仲間と出会えたからだと思う。

今までの繋がりが無ければ、踏ん張る勇気は湧いてこなかった。
これからも、心が折れそうになる前に頼りたい。
あ、夢の話はまた今度書いてみよう。


研修医の同期とは、バラバラになった。
この病院に残る以外に、系列病院でなるべく通常通りの研修を続けるという選択肢も、研修委員の方々のおかげで用意してもらった。

普通の研修をやって専門科の選択や自分の成長に繋げられる選択肢もある事は、とてもありがたいと思う。

コロナ専門病院の期間はひとまず2ヶ月の予定だが、
正確な未来は誰にも分からない。
未来が分からないからこそ、「今」と全力で向き合える。

道を選んだ後は、その道が正しかったと思えるように全力で頑張ろう。
各々の選んだ道で頑張って、また会いたい。

逃げ出したくなった時の自分のために、
今の気持ちを書き留めておきました。
とりとめのない文章でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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