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red go-cart 再発によせて by 小出亜佐子

KKV Neighborhood #204 Column - 2024.1.5
red go-cart 再発によせて by 小出亜佐子


おたから


招待状があるということは行けてないということでわ(泣)

red go-cartが、あまたのClover Records音源とともにカセットや配信で続々と再発されております。KiliKiliVillaさま、Clover Recordsさま、ありがとうございます。
そこで不肖私めが red go-cartについて書かせていただくことになりました。またお前かよと言われかねないので、なにか自分だけが持っている貴重資料があるはず……とガサゴソしてみました。

ウスイトモミ嬢との出会いは1994年12月、hevenly japan tour仙台公演で声かけてくれて、ウスイユウジくんも含めたスリーショット写真を撮って、recycledpopのデモテープと共に送ってくれたことでした。そのお写真も残っていますが当然ながら全員若い……。recycledpopは今回配信されてるので、red go-cartと共に是非とも聴いていただきたい。DIY魂溢れるTV personalities直系indie popで、待ってましたあ!!と叫んだはず。いっぺんでお気に入りバンドです。こうしてトモミ嬢との文通が始まったのでした。

彼女の手紙によれば直後にthrow that beat!の来日公演もあったとかで、当時のこうしたイベントもひとつの刺激となって、何らかの種がまかれたのかもしれません。


よき時代


ありがたき

recycledpopと並行して1996年red go-cartも始まり、トモミさんはpastels badgeというファンジンも製作。間違いないファンジンライターたちやDIYレーベルやバンドたちと次々に繋がっていきました。

C86と言いますか、the pastelsがキッカケで火をつけられたDIY魂というやつに焦げ焦げショート寸前だったわたくし。古くはリヴァプールのZooやグラスゴーはpostcardに始まり、TV personalities、Creation Records、アメリカはオリンピアのK Recordsに心酔しながら、日本のあちこちでもそのこぼれ種が芽吹きはじめていたのを感じて静かに興奮したものでした。

1998年11月には仙台にて、red go-cartとpervenche出演イベントにDJで参加させてもらい、DIY~indiepopの輪が更に繋がりました。

(それにしてもトモミさんのpastels badgeファンジンがみつからない……さすが「パステルズバッジを失くした日」……いや大事に別に取っておいたはずなので忘れたころに出てくるはず……)

ライフステージの変化もあり活動から遠ざかった時期もありましたが、2019年と2023年には、red go-cartとpervencheねこみみ編集部さん企画イベント「melody cat」にDJで呼んでいただけたのは大変光栄でした。

red go-cartは、2017年ex-smokebeesなど現在も呼吸ほかたくさん在籍のh-shallowことmiki hiroseをギタリストにGalaxy Trainからのリリースも重ね、今年2023年にはGalaxy Trainのレーベルメイトophillのカズナムくんを新ドラマーに迎え、更なる快進撃が期待されます。

ちなみに先日の浜松galazyライブのセットリストはこちら。
1. 19 seconds
2. psychic dream
3. something lasts
4. space cat
5. merry go round
6. jelly fish
7. dear josie, love robyn (sarge cover)
8. heartstrings (galaxy train 001)

KilikiliVillaのnoteシリーズ 梅木さん(コメント)、ウスイトモミちゃんと、どれも自分の足りないところを補って余りある内容なので、まだ読んでない方はぜひご高覧ください。


KKC-004CA

red go-cart / Skip And Make It Flower
カセット+DLコード
KKC-004CA
2,200円税込

1996年よりウスイユウジとウスイトモミの2人が、多重録音による音源リリースを目的としてスタート。1996年Clover Recordsから1stカセットテープEP『sweets consists of red go-cart』をリリース。1995年から活動しているウスイユウジのバンドRecycledpop、ウスイトモミ発行のファンジン「pastels badge」とともに国内外を問わずインディー誌などに多く取り上げられ話題を呼ぶ。仙台で制作しつつ、東京を中心にライブ活動も開始。1999年1stアルバム『skip and make it flower』をリリース。インディー・レーベルKへリスペクトを捧げるパンクスピリッツを持ちつつも可愛く繊細な感性で、ジャパニーズ・インディー・ポップの代表格として海外からの支持も厚い。Talulah Goshのような疾走感と素朴さ、Moving Picturesのような懐かしさや切なさが詰まった印象的なメロディはまさにポップの王道!
Pervencheの斎藤が今回リマスタリングしたマスター音源を使用。
DLコードにボーナス・トラックとして、800 cherriesやadvantage Lucyも出演したレコ発イベントCLOVER CHAT! #806のライブ音源を収録!
収録曲
Side A
1.chime
2.very dearly
3.simple question
4.gallop slope
5.perfume
Side B
1. my bicycle!
2.be like you
3.last live in the boat house
4.clutch snow chicks
5.hummingbird   [cover of Moving Pictures’ song]
6.heartstrings


KKC-006CA

red go-cart / Singin'up To The Star
KKC-006CA
カセット+DLコード
2,200円税込 

2001年リリースの2ndアルバムが登場、Radio Khartoumオーナーの「Red Go-Cartは長靴下のピッピのイメージだ!」という一言がきっかけで、ピッピの世界にインスパイアされて生まれたという物語性の強い2ndアルバム。より繊細さの増したポップ・ソングの森の中、言葉では表せないファンタジックな世界へと連れていってくれる。
ボーナストラックDLコードには2000年8月12日開催「Clover Chat! #813 Pop Jingu Spesial?」のライブ音源を収録。
オリジナルリリースマスターからのリマスター音源使用。
収録曲
Side A
1.see you tomorrow in the adventure
2.tiny star
3.clover
4.set sail for the rainbow
Side B
1.twinkle
2.森をぬけて
3.crying room
4.winter work


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