これから働く君へ〜生きがいを持って働くための三つの秘訣〜②好奇心
お母さんはね、社会に出るまで、本当に大人こどもだったと思うの。
今でいうところのアダルトチルドレンだね。
こどもっぽいっていうより、本当の自分の本音を押し殺して押し殺して、周囲の期待に沿うように、とか、好かれたい、愛されたい。
愛情こじきみたいなところがあって、裏でいくら陰口や悪口を言っていても、本人には決して言えない、そんな生き方をしていたんだよ。
だけど、社会人になって、ふと気づいたことがあるの。
前に誰かとうまくいかなかった人間関係は、そのまま次に会う誰かと必ず同じパターンを繰り返すということ。
やっとはなれられた、そうおもっても、自分の中の問題を解消されていないかぎり、何度も似たような人に出会って同じトラブルを繰り返すということに気づいたんだよ。
それは、一日の長い長い時間をどっぷり何時間も過ごす同僚という切っても切れない関係の中だからこそ気づけた。
当たり障りのない、希薄な関係であれば、スルーできることも、一日8時間以上一緒に過ごす同僚だったら向き合わざるを得ない。
誰とも面と向かって喧嘩できなかったお母さんは、社会人になって初めて面と向かって喧嘩ができるようになった。
大人こどもってこどもっぽいってことじゃないんだよ。
自分の本当の意思や気持ちを自分自身がきちんと認めて、言いたいことは相手に伝えるし、お互いにお互いを理解しあってその上で尊重しようとできるか。
自分の本音を知るからこそ、相手に伝えられるし、相手に伝えるからこそ、反応が返ってくる。
反応がかえってくるからこそ、相手を理解できる。
いつしか、自分ってどんな人間なんだろう。
相手ってどんな人間なんだろう。
そんな好奇心がお母さんの中でどんどん膨らんでいったよ。
仕事をしに社会に出たのに、一番興味をもったのは、人間だった。
どんな人がどんな思いで働いているんだろう。
そんな好奇心がお母さんを支えてくれた。
好奇心があるかぎりは、どんなことも飽きないで続けられる。
仕事はどんなに変わろうとも、相手は人だから、好奇心は尽きることないよね。
お母さんは、人に対する飽くなき好奇心を仕事を通して教えてもらった気がするよ。
人に興味を持つと、相手が夢中になっている仕事にも興味がわいてくる。
何かを深く知る一番良い方法は、その何かを大好きで夢中になっている人に話を聞くこと。
これも仕事を通して教えてもらったことだね。
○○ちゃん。
もし働くとしたら、長い人生の本当に本当に長い時間を仕事に費やすことになる。
だから、せっかくだから、楽しんだ方が断然良いなってお母さんは思う。
明日は楽しむことについて話そうと思うよ。
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