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会社の存在意義を言語化してみた話

こんにちは、株式会社KLDの伊東です。
この記事は、【福岡 糸島の古着屋さん】株式会社KLDの Advent Calendar 2020 の12月14日の記事です。

今日は、会社の存在意義を言語化してみた話をしていこうと思います。

誰も付いてこれない組織

3日目の記事
チームが5人を迎えた時に起きた3つの問題とそれをスクラムで乗り越えた話 〜そしてもう1段上の課題へ〜
でCOOヒロオカが書いたとおり、今年の春までのKLDは個人事業主に毛が生えたようなレベルの組織でした。

入社しては人がやめ、何人かに一人は「気合」で付いてくることができる。
トップダウンで決められたことを、仕事としてこなしていく。その先に見える世界は経営陣には見えているけど、現場で働くスタッフに見えているのは今、目の前にある服の山。

今客観的に振り返ってみるとこう簡単に述べることができるけど、当時はとにかく必死で量をこなしていくことだけを考えていました。

そして、そのスピードの基準は代表の伊東。根暗なくせに、気づかぬうちに体育会系のような社風になってしまっていました。
入社しても数ヶ月で辞めるメンバーが相次ぎ、そのたびに私自身も現場業務に追われ事業が前に進まない。遂には、気合で付いてきてくれていたコアメンバーすらもKLDを去っていきました。

Vision.Mission.Valueって?

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VISIONSより引用

僕は、長らく自分の頭の中には明確な「経営理念」が存在すると思っていました。でも、それは社外はおろか、社内にも浸透していないという状況でした。

自分の頭の中では色々とこねくり回して、常にアップデートされている感じはあったんですが、それを言語化する必要があるということに気づけていなかったんですね。あと、言語化する能力もなかった。

そこで、COOのヒロオカがKLDにジョインしてまず手を付けたことが「Vision.Mission.Valueを言語化する」ことでした。すごいですね、きっと彼には僕の頭の中のモヤモヤになんか気づいたんでしょう!

正直、「Vision.Mission.Value」って聞いて最初に思ったことは「なんか宗教臭い」「キラキラスタートアップみたいで嫌だ」「なんか恥ずかしい」とか負のイメージでした。

そんな中、「Vision.Mission.Value」を言語化して数ヶ月。組織も、僕自身にも大きな変化があったという実感があります。
「規範」って大事なんですね!宗教!

ちなみに、「Vision.Mission.Value」はサクッと決まるなんてことはなく、着手から決定までには結局数ヶ月かかっています。なんでもパシパシ決めてしまう僕ですが、それでもこれだけかかりました。

会社によっては、外部から人を呼んで、経営陣、コアメンバーで何日もこもって決めたりするみたいです。「とりあえず、VISION決めっか!」くらいのノリだと、やけどするかもです(それでもうまくいく人ももちろんいると思うけどね)

では、KLDのVMVを紹介させてくださいな!

KLDのVision

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世の中に納得できる循環を

リユース業界において業者は、ユーザーから仕入れる”モノ”の価値を熟知しています。

一方でユーザーはどうでしょうか。「安く買い取られた…」、「買取後、フリマアプリで見たら10倍近い価格で取引されてた…」なんて経験を一度はしたことがあると思います。

このように、業者とユーザーとの間に情報の非対称性が存在します。

一般的なリユース業者の利益は [ 販売額 - 仕入額 ] という計算式で成り立っているため、仕入れ時点でユーザーから破格の値段で買い叩くなんてことも頻繁に起こっています。

私たちはこのユーザーと同じ目線同じ方向を見て、誰かが持っていた価値ある”何か”に正当な価格付けと納得できる取引を買取/販売両側面で行い、健全な”モノ”と経済の循環を目指します。

KLDのMission

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本質を明かす、ていねいに繋ぐ。

私たちは、”モノ”の持つ価値をしっかり見極め、明らかにすること
に誇りを持っています。

そして、明らかにしたその価値をお客様に寄り添ってていねいに伝えていくことを大切にします。

お恥ずかしながらリユース業界には、業者とユーザー間にある情報の非対称性を使った、不透明な取引が横行しています。
私たちはそれに手を染めることなく、使命感を持って活動します。

KLDのValue

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1. ユーザーと一緒に喜べることをしよう
2. 世界がちょっと変わる楽しいことをしよう
3. 良い課題と良い手段で進めよう
4. 情報と状況をオープンにしよう
5. そしてチームを信じよう

制作秘話

どうでしょう!結構イケてません?
僕は、最終的にすごく納得感のあるVMVができたなと思っています。

もちろん、これらは今後もアップデートされていかなければなりません。
特にバリューは組織規模、外部環境の変化で微調整を余儀なくされることもあるかもしれません。

ただし、10年経とうと、30年経とうと根底にある想いは変わらないはずです。組織化を進めていく今このタイミングで、経営理念的なものを言語化できたことはとてもよかったと思います。

KLDは、いわゆるスタートアップ的な、J字カーブでの成長を望んでいません。緩やかな右肩上がりで、目の前のユーザーを大切にしながら一緒に成長していきたい、10年、30年後も残る会社として生き抜いていくことを目指しています。

あ、サブタイトル制作秘話だったわ。
んーーー特に無いです!結構たいへんでした!おわり


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