見出し画像

人生邂逅 ・まなび編 ◆体験談から -37

”初釜式”  借景は大阪城天守閣


1月13日(土) またしても初体験。 

日本が誇る伝統文化のひとつである茶の湯。

これまで、全く無縁の世界。

ボイトレ仲間のかたから、第九参加チームの一人として紹介された方が、茶道のお師匠さんということで、その方に誘われるがまま、初釜式とやらに出席させて頂きました。

ほんとうに軽いノリで。YES! と返事はしましたが
よくよく考えてみると、厳しい作法が求められる、それも年はじめの厳かな式典の場にずぶの素人が、のこのこ顔を出してよいものか、後になって後悔しきりでした。

それでも、第九の時同様に、敷居を低くして背中を押していただき、当日に臨んだ次第です。

場所は、なんと大阪城西の丸庭園内にある「豊松庵」という、松下幸之助さんが寄贈された茶室で、贅沢なことに 借景が大阪城天守閣

部屋の障子を開けると、そこに堂々たる天守閣がそびえる絶景。

せめて正装はしようと、第九の時に着用した濃紺のスーツにネクタイ。
さすがに、蝶ネクタイはなし。

天気にも恵まれ、やや寒さはあるものの快晴。

ほぼ、予定時刻に到着しましたが、着くなり汗が滴り落ちる始末で、緊張の度合いが知れました。

面識のある人は、お師匠さんとボイトレ仲間の方だけ。
ボイトレ仲間の方は準備やお手伝いがあり、かまってもらえないため、控室で知り合いのかたを紹介してくださり、不安なことはその方に教わるように段取ってもらいました。

初釜式の部屋は、10畳の広めの部屋でしたが、22名が座るにはやや窮屈でした。
男性は、そのうち3名。お師匠さんを含めても4名。

座る位置も男性は前の方にと促され、釜の傍から数えて5番目の席。

緊張の中で、お師匠さんのご挨拶から始まりました。

が、ここで空気は一変!

じつに気さくでざっくばらんなお師匠さんの言動に、一気に場の雰囲気は
和み、リラックスムードに。 

とても厳かな伝統文化とは程遠いものになりました。

女性が多く、かつ和服を着ておられますから、とても華やいだ中にも近寄りがたい印象でしたが、類は友
で、参加された方たちは皆さんとても気さくで、気取りがない人ばかりで、わたしもすぐに緊張がほぐれ、お作法を教えて頂きながらも楽しい時間を過ごさせて頂きました。

和菓子を懐紙に取って頂くところから始まり、濃い茶をご相伴に預かり、一巡したところで
お食事(鴨川茶寮のお弁当)
その後薄茶を頂いて、使われている道具を順に拝見させて頂く。

これにも細かな作法があり、付け焼刃ながらも手ほどきを頂きました。

それにしても、本物のお抹茶は味わい深く、美味しかったですね!

茶道は、「冷え」「枯れ」の美とそれを追求する精神性の極致であり、六根(眼・耳・鼻・舌・触・法)
すなわち
色音香味手ざわりと心で感じるものだそうです。

それはそうと、身に沁みて感じたのは、「正座は辛い!」

不謹慎ながら、つい 柔道部のしごきを思い出してしまいました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?