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黒髪北地区で来年2月末まで大規模道路工事 舗装は前期試験後まで復旧せず

黒髪北キャンパスでは同地区の環境整備工事が10月から行われているが、文法棟前から東門にかけての道路舗装撤去が行われているため、後期が始まって学生の登校や移動に支障が出ているとの不満の声が出ている。
  北キャンパスでは基幹・環境整備Ⅳ期工事として、法文学部棟・教育学部棟周辺からくすのき会館・東門付近までの道路をAからF工区までに分け、5月8日から順次工事が行われており、夏休み後半に工区の道路舗装が撤去され、砂利が工区の端に積み上げられている。

第2期工事のために舗装が剥がされた法文学部棟〜東門の道路=10月3日

 学生や教職員からは「道がここしかないため、通行に不都合が生じている」(法学部)、「自転車置き場まで舗装を剥がしており、元々駐輪場の自転車の収容量が飽和状態だったものが、通行に支障をきたすほど溢れて駐輪されており、危険だ」(文学部)、「学生数に対して駐輪場のキャパが小さすぎる。工事を期に改善してくれないか」(法学部)、「入試の時期になっても舗装が剥がされたままになるのでは」(教員)、などの声が上がっている。
 大学施設部によると、本工事は第2~第5期の工事が10月9日から翌2月29日まで予定されており、まず全区間の道路舗装を撤去し、順次各工区で排水設備・埋設給水管・ガス管など更新を行い、その後、アルファルト舗装を敷き直すという。
 アスファルト舗装は2024年1月上旬に開始し、2月29日までに完了するとのことで、2024年の大学入学共通テスト・前期試験の受験期間中(1月13・14日および2月25日)は、工区に当たる区域では無舗装ないし工事中での利用を余儀なくされる。
 ただし、「アスファルトの舗装作業は上記期間中の休日のうちに作業を進める予定で、それ以前の作業も歩行者用の通路確保などを行う」という。また、第2期工事中は特に文法棟から東門にかけての道路の通行が制限されるため、注意が必要となる。

講義が多い時間帯には自転車が溢れる。駐輪場内もほぼいっぱいに停められていた=同
法文学部棟の前に駐輪した文学部の学生は「ここが本来駐輪禁止なのは分かるが、この時間帯は駐輪場に停める場所がない。ただでさえ逼迫している所に砂利が積み上げられてしまっている。何かいい方法がないだろうか」と諦め気味だった=同

 法文棟周辺では駐輪禁止のスペースに自転車が大量に駐輪されていることが長らく問題視されているが、「ここ数年、駐輪場のキャパオーバーが慢性化している。授業がある時など、駐輪場に停めようにも停める場所がない。利用する学生数が減るわけではないから、何らかの対応をしてほしいが…」(社会文化科学研究部)という学生の声も出ている。ただ、同地区に新たな駐輪場を設置する余剰スペースはほぼ無いため、対応が難しいのも現状だ。
 施設部は「この工事に伴う新たな駐輪場の設置は行なっていないため、学生のみなさんには所定の駐輪場の使用にご協力いただきたい」としている。

【工事概要】

・工事業者:大栄企業株式会社(熊本県上益城郡山都町杉木465-1)

・工事内容:排水設備、埋設給水管、ガス管等更新、道路舗装撤去・復旧

・日程:2023年5月8日~2024年2月29日(予定)

 第2期 2023年10月9日~2023年11月下旬  ※B・C工区(文法棟~東門)

 第3期 2023年11月下旬~2023年12月下旬   ※B北・E工区(くすのき~教育学部・知命堂)

 第4期 2023年12月下旬~2024年1月下旬   ※D・F工区(教育学部前~教育学部実習棟)

 第5期 2024年1月上旬~2024年2月29日    ※全工区アスファルト舗装

※概要・図面はいずれも熊本大学施設部施設管理課提供の資料に依る
※図面の掲載は施設部の許可を得たものです


第2期工事図
第3期工事図
第4期工事図
第5期工事図


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