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すぐに捨てないで、私

わが家では「毎日小学生新聞」を購読しています。
長男は全体に目を通して、気になる記事は読んで内容を教えてくれたりします。次男は将棋や数独、クイズをちょこちょこ見ています。
4歳の娘も、お兄ちゃんたちが見ている新聞が気になっていて、かわいい絵や知っている文字があったら教えてくれます。

最近1面に載った記事で、Tシャツの色によってどれくらい体感温度が変わるのか実験した記事がありました。こういう内容が1面になるのが小学生新聞の面白さです。毎日何を着ても暑過ぎるので、私が真剣に読んでいると、
「これはなんてかいてるの?」
と娘がきいてきました。
「何色の服を着るかで暑さがかわるんだって!白と黄色と灰色は涼しいけど、黒と緑は暑いんだって。」
サーモグラフィーの結果の色のところをゆっくり1つ1つ説明しました。真剣に聞いています。

その日の夜。保育園から帰ってきた娘が
「いろんないろのおようふくのしんぶんは?」
あ、朝読んで、みんな読み終わったとおもって捨ててしまった…。リビング何かと散らかりがちなので。
「ごめん、すてちゃった。またよみたかった?」
悲しそうに頷く娘。
急いでゴミ箱を探す私。くしゃくしゃになっていたけどまだありました。ほっ。

次の日の朝。娘が夫(黒い服でした)に
「しろと、きいろと、はいいろのふくをきたほうがいいんだよ」
と教えています。よく覚えてるね。

夕方。保育園から帰ってきた娘が
「あのおようふくのしんぶん」
と、また探しています。
しまった、夜中にリビングのテーブルに物が散乱していて、「もー!」となって片付けた時に捨てたかも。
またゴミ箱を探す私。またくしゃくしゃになっていたけどありました。

「ごめんね。間違えてまたすてちゃった」
「おかあしゃん、すてないで」

こうしてこの記事は大事に本棚にしまうことになりました。

いつも大人やお兄ちゃんたちが読んでいる新聞。絵や好きなひらがなを見るだけだった娘ですが、書いてある記事の内容を理解できたことが、もしかしてすごくうれしかったのかな。

以前、ひらがなが初めて読めるようになったときに、何度も何度も同じひらがなの絵本を読むようにせがまれて、「あ、文字がわかるからうれしくて何度も読んでほしいんだ」と気づいた日のことを思い出しました。
わかるってうれしいね。
忘れていた大切なことをまたひとつ思い出させてもらった出来事でした。

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