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株式会社tayo 代表取締役CEO tayo.jpという求人プラットフォームを作ってい…

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株式会社tayo 代表取締役CEO tayo.jpという求人プラットフォームを作っています

最近の記事

「活動スコア」のリリースに関して

ちゃんとした会社としてのリリースはこちら。 tayoで「活動スコア」という指標をリリースしました。 これはh-indexに代表されるような、研究者の業績の評価手法の一つです。 現在、一番使われている研究者の評価基準であるh-indexで表現されるのは「これまでの学術界への貢献」です。これは、ある研究者がどれぐらいアカデミアにおいて影響力のある人間なのかを判断するのには良い指標です。しかし、例えばある技術領域の最先端の知見を有している人に技術相談したい、というときにはあまり

    • ADHD当事者のための起業の勧め

      Xを見てたらこんな記事が。 ADHD当事者のための外資IT営業のすすめ 僕もまぁまぁ気合の入ったADHDなので共感するところが多く、これは希望の書だな、と思いました。 こういう情報を発信するのはいいことだと思ったので僕もADHDの起業家として筆を取ります。 0. 僕たちはなんのために生まれたのか 本記事は基本的にtips的な内容ですが、本件に関する熊谷の立場を明確にするため、最初だけ思想的なことを言います。 僕自身はADHDのような発達障害と呼ばれる形質が人類の遺伝

      • 「社会実装若手の会」を発足します

        立場上「イノベーション」とか「産学連携」とか「大学発スタートアップ」みたいな言葉をいっぱい聞くし、なんなら自分でもめっちゃ言ってるんですが、漠然とした違和感がずっとあります。 その違和感は、具体的にはキラキラしたスタートアップ向けのシェアスペースだったり、ESG投資やソーシャルベンチャーといった文脈と絡めたイベントだったり、色々なところに現れます。 おそらく、「研究の社会実装」というものがあまりに資本主義と密結合している現状のエコシステムに対する違和感なのだと思います。

        • 研究者の紙名刺文化を撲滅する

          研究者・大学院生のみなさん、名刺は作っていますか?そして、もらった名刺はどうしていますか?学会だと研究者同士でも名刺交換する文化、あるじゃないですか。あれ、不要だと思うんですよ。理由は下記です。 ①研究者はメールアドレスがすぐ変わる 研究者は任期付きが多いので、メールアドレス書いてもあんまり意味ないんですよ。ビジネスマンだと転職してアドレスが変わる際には繋がっている人全員にご挨拶のメール送ったりすることもありますが、そういう文化も希薄。半年後に民間就職が決まっている博士学

        「活動スコア」のリリースに関して

          雇い止め問題に対する応急処置のご提案

          最近も理研でストがあったようですが、研究者の雇い止め問題は深刻です。 でもこの問題の本質は制度というか法律的な話であり、誰一人として積極的に雇い止めを推進している人がいるわけじゃないので、誰を批判するべきなのかよくわからない、みたいな状況になってるのではないかと思います。 本質的な解決は多分ロビー活動で法律を変えることなのですが、そんなことやってる暇、当事者からするとないじゃないすか。 「制度の問題なら、制度の穴をつけばいいじゃん?」ということで、即効性のある解決策を提

          雇い止め問題に対する応急処置のご提案

          tayoが研究業界を良くすることができる理由と、tayoからのお願い

          tayo熊谷です、ご無沙汰しております!元気してますか?僕は元気です。 tayo EXPOも終わって落ち着いたので、なんとなくtayoが目指しているものと戦略を言語化したいと思います。最後にちょっと皆さんへのお願いもあるので、僕らの活動に興味のある方はご協力お願いできればと思います。 tayoが目指すのは「広告費のかからない求人プラットフォーム」 「求人企業」といって皆さんが思い浮かぶ企業はいくつありますか?リクルート、マイナビなんかはみんな知ってそう。比較的最近のもの

          tayoが研究業界を良くすることができる理由と、tayoからのお願い

          researchmapについて思うところ

          最近なぜかresearchmapに関してのつぶやきが話題になっていました。 researchmapは業績管理ツールとしてはかなり便利で、僕も作っています。 tayoを運営していく上でかなりresearchmapに関しては色々と考えたので、この機会にresearchmapに関する僕の考えをまとめておきます。 やりたかったことは分かるが、設計と運用がちぐはぐ?まずresearchmapはJSTが運営し、国立情報学研究所が開発しています。 人工知能「東ロボくん」などで知られる新

          researchmapについて思うところ

          研究者版linkedin、民間版Researchmap、あるいは日本版ResearchGateのようなもの

          どうも、tayo.jpくまがいです。 クラファンでは多大なご支援いただきありがとうございました(終わってないですが)。 いい機会なので、tayoが今後どういう方向に行くか表明しておきます。 そして最後にちょっとアンケートがあります。 研究者版linkedin、民間版Researchmap、あるいは日本版ResearchGate 今後の開発方針を端的に言えば、tayoはSNSっぽい側面を強くしていこうと思っています。 端的に言えば研究者版linkedin、民間版Resea

          研究者版linkedin、民間版Researchmap、あるいは日本版ResearchGateのようなもの

          [メン募]tayo、一緒にやろうぜ

          どうもtayo熊谷です。 さてクラファンもまだまだ絶賛進行中ですが、ひとまず目標額は達成できそうなので、tayoで新メンバーを募集します。 一緒に日本の研究開発人材業界を変えて、みんなが博士進学したくてしょうがない世界を作りましょう。ざっくり①インターン②ビジネス職③COOに分けています。 何をやるの?①インターン 大学院生か、院進希望の学部生ぐらいがいいのではないかと思っています。 ■営業  ○大学の先生へのtayoのサービスの周知 ■事業開発  ○若手研究者や大学

          [メン募]tayo、一緒にやろうぜ

          tayo.jpはなぜ民間企業の広告を載せるのか?

          https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000066111.html これまで「アカデミア向けの無料求人プラットフォーム」として運用してきたtayo.jpですが、上記プレスリリースにある通り、このたび民間企業広告の受け入れを始めました。 https://tayo.jp/recruitments/enterprise これまでは完全無料のアカデミア向けサービスとして運営してきたので、「なんだそっちの方向に行くのか・・・」と思

          tayo.jpはなぜ民間企業の広告を載せるのか?

          tayo 2019年振り返り

          真面目に開発始めてから半年ちょい、リリースして二ヶ月ちょっと。水面下では色々動いていたのですが、オモテに見えることがあんまりなかったので2019年の内部での動きをメモっておきます。 ・差し支えない部分はオープンにした方が内部的にも今後参照しやすい ・求人系サービスは透明性が大事 この辺りの考えから、ちょくちょくtayoの内部の話とかは今後も公開していこうと思っています。"クリーンな求人系サービス"は世の中的にも今求められているものだと思うので。 現在のサービスの状況-

          tayo 2019年振り返り

          アカデミア向けの求人プラットフォームを作った話

          大学院の学生募集がイケてないと、ずっと思っていました。 博士を取ってから一旦就職し、その思いは更に増しました。 僕は東京大学大気海洋研究所というところで修士・博士を取ったのですが、5年間を通して直属の後輩は修士・博士含めて二人で、全然学生が来ませんでした。手前味噌ながらハイインパクトなジャーナルへの論文もそれなりにコンスタントに出ていて予算も潤沢にあり、国際共同研究も多く行っていて留学の選択肢も取りやすく、研究員の割に学生が少なく指導力が余っている、おまけにPIが若手で優秀

          アカデミア向けの求人プラットフォームを作った話

          博士新卒でITベンチャーに入って、辞めた話

          2018年4月に博士新卒で入ったFreakOut株式会社を退職しました。世に言う退職エントリです。辞めたけれど、とてもいいところだったのでその旨を記しておきます。なぜいいところだったかというと、たぶんカルチャーにハマっていたからなので、そのあたりを主に書きます。 ここで書くのはフリークアウト株式会社のTech部門の2018年における体験の話です。小さい会社なので今後変わるでしょうし、営業部とかはまた文化が全く違います。しかし、博士新卒で民間企業→再びアカデミアというキャリア

          博士新卒でITベンチャーに入って、辞めた話