20240205

 朝から降り続いた雨が昼には雪に変わり、関東平野部でも積雪する大雪になった。通りを歩く小学生たちは傘もささずに雪に濡れながらテンション高くはしゃいでいた。幼子が雪に興奮するのはなぜだろうか。いや、大人になってもこのくらい大雪になると自然とテンションは上がるかもしれない。わたしの場合は。でも、流石に雪だるまを作ったり、雪合戦をしようとは思わない。その後にかじかむ手の痛さや、芯から冷える寒さを体験しているから。
 こういう日には外に出ず、映画でも観るに限る。ということで、ギレルモ・デル・トロ監督の『ナイトメア・アリー』を観た。戦時中の米国の移動雑技団で読心術を覚えた男が雑技団で出会ったアリーという女性と共に雑技団を抜けて読心術で成功を収める。男は読心術の舞台で客として訪れていた女性心理学者と、富豪の精神分析資料をもとにスピリチュアルな個人相談でさらなる富を築く。しかし、疑り深い大富豪の過去を探るうちに彼らの歯車は狂っていく。デル・トロ監督としては、かなりリアリズムにこだわった心理サスペンスっぽい作品だった。女性心理学者を演じた、ケイト・ブランシェットがサイコパスで凄かった。

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