イスラエルがガザ地区を実効支配するハマスによって攻撃を受けた。民間人などが殺され、遺体を晒す動画などが公開されていて一気にハマスに対する非難が広がった。イスラエルのネタニヤフ首相も報復措置を宣言し、ガザ地区への空爆も始まった。米国もこれを支持して中東情勢が再び緊迫している。確かに、ハマスのやり方は蛮行であり、非難されて当然であるが、パレスチナを巡る情勢は極めて複雑で、ユダヤ人においてはあまりに長い歴史がある。イスラエルがパレスチナ人に対してどのようなことをしてきたか、ハマスがパレスチナ人に支持される事情も考えなければならない。遠く離れた地で綺麗事かもしれないが、911のあと、イラク戦争を支持し、自衛隊派遣を行えるよう特措法まで設けた小泉政権を少なくとも日本人が支持していたことは忘れてはならない。