20230614

 雨は降らなかったものの、湿度が高く蒸し暑い一日になった。広末涼子の不倫報道で、恋文が露出された。そんなものを他人に晒すというのは倫理観を疑うし、あろうことかそれを笑いものにするなんて信じられないことだ。わたしは中学生の頃、フジテレビ系ドラマ『ビーチボーイズ』で彼女を初めて知った。竹野内豊と反町隆史が海の家を訪れ、そこの娘である広末が年上の二人に淡い感情を描くヒット作。当時を知る者なら、反町と広末のあの人気の凄さは分かると思う。例に漏れず、わたしも彼女のとりことなった。レギュラーラジオ番組『がんばらナイト』に生まれて初めて――そして最初で最後の――ファンレターを送った。そんなものを書いたことのないわたしは、官製はがきに黄色や赤の蛍光ペンを使ってカラフルにして少しでも目に付くように工夫した。いま考えると、あれはかなり読みにくいものだったろう。手紙は黒一色で、できるだけ簡潔に書くのがいいだろう。正直、ジャン・レノと共演した映画『WASABI』あたりでキャリアに迷っているように見えたし、次第にわたしの彼女に対する熱意も冷めてしまったが、彼女が割と早く結婚、妊娠、離婚、再婚……と紆余曲折しながらも芸能界で活躍し続けていることには尊敬の念を抱く。彼女がわたしの手紙を読んでくれたのかは不明だが、彼女が今でも恋文を書いて気持ちを伝えるような人であるということに、わたしは感動した。事務所は無期限謹慎を発表したが、早い復帰を望んで止まない。

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