リルケの詩集

読むといつでも透明な気持ちになれて大好きです。
私が持っているのは新潮文庫の四十九刷。
最初に読んだときに胸に残ったのは「ナルシス」でした。

ナルシスが死んだ その美しい姿からは絶え間なく
まるでヘリオトロープの香りのように濃密な
彼の本質に近いものが立ちのぼっていった
けれども彼の運命(さだめ)は 自分を見つめることだった

彼は愛した 自分から出て また自分のなかへ帰って来たものを
そしてもはやあからさまな風のなかにまじってはいなかった
うっとりとして さまざまの姿の圏を閉じ
自分を放棄しながら 彼はもはや存在することができなかった

私にはすごく親しいです。
きょう12月4日はリルケの誕生日
明日12月5日は絹川のお誕生日です、ふふ🧟‍♀️

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