ソフィ カル「限局性激痛」
原美術館で開催中の「ソフィ カル 限局性激痛」の展示を見てきました!
恋人をパリに残して日本に留学に来たソフィが「人生最悪の日」までの3ヶ月間を写真や恋人への手紙でカウントダウンしていく第一部。
そしてその「人生最悪の日」のことを他人に語り、他人の最も不幸だった話を聞いて、少しずつ立ち直っていく様子を描く第二部で構成されていました。
第一部では、展示してある写真に「◯◯ DAY TO UNHAPPINESS」捺印されていて「人生最悪の日」までのカウントダウンを行っています。
ストーリー性のある展示でカウントが減っていくにつれて「もうすぐ最悪の日が来る」というホラー的な感覚があるのに、写真は美しく前向きなのがとても違和感に感じました。
第二部では、「人生最悪の日」を語るカルと他人から聞いた不幸な話を、交互に写真と刺繍で言葉を綴っていました。カルの話は黒の布に白の糸、他人の話は白い布に黒い糸で刺繍されています。
そしてカルの言葉が綴られている生地に注目すると、はじめは白い刺繍糸で黒の生地の上にはっきりと書かれていたのが、少しずつグレーになり、最後は生地に馴染むように黒い糸になっていました。
ソフィか感情が落ち着いていく様子を刺繍の色で表現していたのかな?
わたしはソフィカルの作品を見たのは今回がはじめてでしたが、感情をストレートに表現していて、女性ならではの作品という印象でした。
第一部で、恋人との会えない時間の寂しさや、待ちに待った再会に向けて洋服を新調したりするところは、共感できる女性も多いかも。
とにかく展示を見終わったあとこんな複雑な気持ちなったのははじめてでした。
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