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Letter from North Africa

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Studio Journal Knock 新刊に向けた取材の旅。美しい地中海のコーストラインを旅しながら、北アフリカの国々で活動する若いアーティストたちを訪ねます。時間と精神的余… もっと読む
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写真展 “Ephemeral Paradise”

写真展 “Ephemeral Paradise”

※写真展開催日程に誤りがあったため、当該部分ならびに関連箇所を訂正させて頂いております。

8月15日(木)より、東京・吉祥寺にある書店〈book obscura〉にて「Studio Journal Knock」7冊目となる最新号「Ephemeral Paradise(エフェメラル・パラダイス)」の発売に合わせた、リリース・エキシビションを開催します。

8月18日(日)にはオープニングレセプショ

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Studio Visit : Hela Lamine

Studio Visit : Hela Lamine

チュニジアの首都チュニスへとやってきました。南部のドゥーズから車で7時間ほどかけて到着したのは、Sidi Bou Said(シディ・ブ・サイッド)というチュニス湾を望む白と青の街。残念ながらサハラ取材の最終日から崩れはじめた天候のおかげで空はどんよりとしていますが、久々に砂と乾きの世界から脱出できたことが嬉しくもあります。荷物をほどくとあちこちから砂がこぼれてくるのが何ともおかしいですが、気持ちを

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砂漠の月

砂漠の月

久しぶりに更新します。マラケシュでの取材を終え、カサブランカの駅で編集者と合流し、約2週間ほどモロッコ南部とチュニジア南部のサハラ砂漠を旅していました。コーディネーター兼通訳として同行してくれたのは東京とパリを拠点に活動する映像作家・ジャーナリストのデコート豊崎アリサさん。アルジェリアの遊牧民族トゥアレグに密着し、サハラ砂漠を4ヶ月かけて横断する塩キャラバンを追ったドキュメンタリー映画『Carav

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Studio Visit : Mo Baala

Studio Visit : Mo Baala

مساء الخير(こんばんは)。マラケシュ滞在3日目の今日は、アーティストのMo Baala(モー・バーラ)の邸宅に宿泊しています。モーは自身の過酷な幼少時代に見出した光“彼の言葉では、それは詩であり学びであり存在への疑問でありつまるところアートである。同時にどこまでも深い闇でもある”を手繰るように、哲学的な視点で立体や絵画、コラージュ、詩やインスタレーション、音楽、彼のアティチュードそのもの

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Studio Visit : Hicham Benohoud

Studio Visit : Hicham Benohoud

3月8日の朝、マラケシュ市街地にあるスタジオを訪ねたのは、モロッコを代表するコンテンポラリー・アーティストのひとり、ヒシャム・ベノフード。1968年マラケシュ生まれの彼は、現在はパリ、カサブランカ、マラケシュを拠点に活動しています。ベノフードに関する記事や作品イメージは、北アフリカの現代アートシーンの情報を探っていると本当によく目にするので、いかに彼が発展めざましいモロッコのアートシーンにおいて重

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Rabat - Marrakech

Rabat - Marrakech

Bonjour! ラバトでの取材が終わり、次の目的地を南部モロッコ大西洋岸の街エッサウィラと計画していたのですが、連絡待ちをしていたエジプト・カイロのアーティストから取材OKの返事をいただいたことで(やった!)、リサーチの時間が必要になりました。レンタカーをキャンセルし、次の取材地であるマラケシュへと予定を繰り上げて向かうことにします。

ラバト・ヴィル駅近くのAVISのオフィスで解約手続きを終え

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Studio Visit : Khadija El Abyad

Studio Visit : Khadija El Abyad

Bonjour! ラバトに来て3日目、今日はアーティストのKhadija El Abyad(カーディジャ・エル・アビヤッド)の取材に行ってきました。これまで使ってたスタジオは雨漏りでダメになり、現在は家族のいるモハメディアと故郷アガディールの実家を行き来しながら作家活動をしているというカーディジャの提案で、インタビューは彼女の仕事場であるアート・レジデンスの一室で行うことになりました。

彼女はモ

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Cafe Atlantique

Cafe Atlantique

Bonjour! 成田からアブダビ経由で23時間、アフリカ大陸に見事上陸。カサブランカから列車を乗り継ぎ、首都ラバトの旧市街の路地に見つけた茶屋Cafe do Atlantique(大西洋喫茶?)で一息ついたところです。テーブルには砂糖のたっぷり溶けたミントティーが置かれ、スーク(市場)は朝のラッシュを終えたのか、しんとした静けさに包まれています。駅からの道すがら片手に小さな絨毯を持った男性たちを

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