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トランポリンで効果的なトレーニング

トランポリンなんて、なかなか日常的にやらないかもしれない。
でも、子どものころ家に小さい丸いトランポリンがあったような。
遊園地とか公園に行ったとき、「数百円で10分間」なんていう特設トランポリンで飛び跳ねていたような。
近所のトレーニングジムにあって、大人になってから跳ぶと、
ぴょんぴょんジャンプしているだけなのに、なぜか翌日は背中やお腹、全身筋肉痛になったことを思い出します。

そんなトランポリンを使ったトレーニングの効果をご紹介します。


1日の大半を車いす上で時間を過ごしているような脊髄損傷の方にとって、「立つ」だけでも身体への負荷はかなりのものです。気を付けてケアをしていても足首や股関節の拘縮などによりまっすぐと立つことが難しい状態になってしまうこともあります。
骨密度も低くなり20%や30%台まで下がってしまう方も少なくありません。(踵骨で測定。一般的に70%未満で骨粗鬆症と診断されるそうです。)
もちろん、そのような方が今すぐにトランポリンを跳ぶのは非常に難しいですが、J-Workoutではトレーニングにより徐々に身体の状態を整え、トランポリンを使ってさらに効果的なトレーニングを行っています。

では、どんなトランポリンを使ったトレーニングではどんな効果が期待できるのでしょうか?

1、体幹が鍛えられる!

トランポリンの上で立ち、トレーナーがわざとトランポリンを揺らします。
この揺れに耐えようとして体幹が働きます。
トランポリン上で不安定に全身が揺れる為、身体が傾くことで傾きとは逆の方向に体を戻そうとしたり、姿勢を崩さないように耐えようとすることによって、バランス能力が高まったり、体幹へのアプローチになります。

体幹とは・・・
腹筋や背筋といった筋肉のある胴体部分です。
体幹には身体の内臓の位置を安定させて身体を支える役割があり、身体を動かす時も体幹が支点となり、腕や足が自由に動かせます。支点が動くとその先は動きづらくなってしまうので、腕や足を動かしやすくするためにも、体幹も鍛える必要があるのです。

2、支持機能が向上!!

人間は立っている時に、反射や筋肉の緊張を使って立っている姿勢を維持していることがほとんどです。逆に言えば力んで立っているのではなく、体重をかけることで自然に膝や身体などが曲がらない状態になっています。

人間には、本来『陽性支持反応』と言われる反射を持っています。


陽性支持反応・・・
生まれて生後間もない赤ちゃんの足を地面に付けると両足を踏ん張って保持をする反射が起こります。特に、赤ちゃんのつま先側に圧をかけると、足の裏で荷重を感じ、体が支持できるように反応します。これは赤ちゃんが立とうとしているのではなく“反射”です。
電車の中で、酔っ払ってしまった方が、立ったまま寝てしまってガクっと膝が曲がってしまっても、座り込まずに膝を伸ばして立ち続けるシーンを見たことがあると思いますが、これも“反射”です。

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反射は脊髄損傷者では、痙性と同じようなものです。
そのため、トランポリンで飛ぶことによって足の裏に何度も刺激を加えてこの反応を引き出します。
その刺激により踏ん張ろう、膝を伸ばそうとする痙性や反応を高めたり、筋肉への刺激となり緊張を高めたりしながら、立つための支持能力を高めるのがトランポリントレーニングの効果です。


効果的なトレーニングはわかっても、実際に実施するのは非常に難しく不安だと思います。
負荷が強い分、ジャンプする姿勢も非常に重要になってきます。トランポリントレーニングを行いたい場合は、決して個人では行わず、医療機関やリハビリ施設、J-Workoutにご相談することをおススメします。



サポートよろしくお願いいたします。サポートくださったお金はすべてJ-Workoutでトレーニングをしてく脊髄損傷の方々のトレーニング費用として還元させていただきます。