君はゼロから何を生み出せるか

0から1を生み出すための16の行動リスト

ゴール

イノベーションを生むチームを創る。

期間

1 日から実施可能


1:それがグローバリゼーションではなく、新たなテクノロジーであるか確認する

グローバリゼーションとは「1 to n」の行為であり、資源の限られたこの世界で、新たなテクノロジーなきグローバリゼーションは持続不可能である。
これまで富を創造してきた古い手法を世界中(発展途上分野)に広めれば、生まれるのは限られた資源、シェアの奪い合いであり、それは破壊になる。

21世紀をこれまでより平和な繁栄の時代にしてくれる新たなテクノロジーを思い描き、それを創り出すことが、今の私達に与えられた挑戦なのだ。

2:チームメンバーは使命感で結ばれているか確認する

何かを始めるにあたって、最も重要な最初の決断は「誰と始めるか」だ。
技術的な能力や補完的なスキルも重要だが、創業者がお互いをどれだけよく知っているかや、一緒に上手くやっていけるかも同じくらい重要だ。
できる限り、組む前に経験を共有している方が良い。そうでなければ、サイコロを振るうようなものだ。

より良い世界を創ってきたのは、使命感で結ばれた一握りの人たちだった。
その理由はごく単純で、大組織の中で新しいものは(動きが遅いため)開発しづらく、1人では(芸術や文学の名作を生み出すことはできても、一つの産業を丸ごと創造すうことはできないため)さらに難しいからだ。

スタートアップとは、君が世界を変えられると、君自信が説得できた人たちの集まりだ。

単なる仕事だけの関係しか持てない職場は、冷たいなんてものじゃない。
時間はいちばん大切な資産なのに、ずっと一緒にいたいと思えない人たちのためにそれを使うのはおかしい。
職場にいる間に長続きする関係が作れないなら、それは投資に値しないということだ。
一緒に働くことを心から楽しんでくれる人たちを雇わなくてはならない。

取締役は3人が理想的だ。
また、誰かを雇うなら、フルタイムか、雇わないかの二者一択でなければならない。バスに乗るか、乗らないかのどちらかでしかない。

同じものに対して同じだけこだわりのある人であることが、効率的に組織を動かすことに繋がる。

3:差別化のないコモディティ・ビジネスになっていないか確認する

完全競争化では長期的に利益を出す企業は存在しない。
他の企業が参入できないもの独占をしなければ、永続的な価値を創造することはできない。

4:倒せないライバルと合併をする

争いはお互いのためにならない。
お互いがお互いのことを倒せないということを認識した段階で、合併をするべきである。

5:「このビジネスは10年後も存在しているか」と問う

価値ある企業となるには、成長するだけでなく存続しなければならないのに、多くの起業家hあ短期的な成長しか見ていない。

具体的には以下の問いに答えることが重要となる。
・2番手より少なくとも10倍は優れているプロプライエタリ・テクノロジーはあるか?
・利用者の数が増えるにつれ、より利便性が高まるネットワーク効果はあるか?
 ーネットワーク効果を狙う企業は、必ず小さな市場から初めなければならない)
・市場は拡大するか?
 ー規模拡大に伴い限界費用がゼロに近いビジネスになっているか。
・ブランディングはできているか?

勝ちたければ「何よりも先に終盤を学べ」

君が、仕事を選ぶとしたら、それが数十年後に価値のあるものになると信じて選ぶはずだ。

いわゆるインセンティブ報酬や現金報酬は短期思考を助長するものであり、未来よりも現在を優先させてしまう。(メンバーには高給ではなく、自社の株を与えたほうが良い)

6:小さく何かを独占する

何か身の回りにある非常に小さな市場を独占してみよう。
バラバラの数百万人ユーザーの関心を求めて争うのではなく、自分のプロダクトを本当に必要としている数人に訴求するほうがずっと簡単だ。

少人数の特定のユーザーが集中していながら、ライバルがほとんどあるいはまったくいない市場を狙うべきだ。

7:明確な楽観主義であれ

未来に対して人工的に創り出すことができる明確な将来をイメージしろ。
あいまいな楽観主義では自然に身を委ねるだけになる。

未来をランダムだとみる世界では、明確な計画のある企業はかならず過小評価されるのだ。

8:自分の得意なものが将来価値を持つかどうか真剣に考える

「何をしてもかまわないが、何をするにしてもうまくやれ」という学生に対する教えは大きな間違いだ。

重要なのは自分の得意なことにあくまでも集中すべきだし、その前に、それが将来価値を持つかどうか真剣に考えたほうが良い。
一番大切なのは、「ひとつのもの、ひとつのことが他のすべてに勝る」というべき乗の法則だ。

9:隠れた真実を見つける

隠れた真実は、私達が知りたいと欲求し、強引にでもそこに目を向けなければ、決して学ぶことはできない。
目の前にあるのに誰も気づかない世の中の真実を見つけ無くてはならない。(いつも私達の周りにありながら見過ごしていた余剰スペースを利用した、シリコンバレーのスタートアップを思い出してほしい)

学校では教わらない重要な領域が存在するだろうか?

未来は勝手に良くなるものではないから、自分で創る必要がある。

10:隠れた真実を伝える必要がある人だけに伝える。

一緒に世界を変える陰謀をはかる共謀者である。

11:「20人目の社員が君の会社に入りたいと思う理由は何か?」に答える

才能ある人材なら、君の会社で働かなくても良い。
他の会社でもより高給でより高い地位につける人が、20番目のメンバーとして君の会社を選ぶ理由はなんだろう?

具体的には、以下のことを説明し、素晴らしい仲間と独自の問題に取り組める替えの効かないチャンスであることを説明しなくてはいけない。
・ほかではできない大切なことを君の会社がなぜできるのかを説明する(使命)
・ここが候補者と個人的に相性が良いことを説明する(チーム)

使命とチームについて正しい答えがあれば、1999年のGoogleになることができる。

12:メンバーそれぞれを全く違う仕事で際立たせる

スタートアップでは、中の全員がそれぞれ全く違う仕事で際立たせ、1人に1つの責任を任せ、その仕事だけによって評価されるようにすることが最適化問題を解くことにつながる。

役割りをはっきりさせることで、対立が減るからだ。
社内の平和こそ、スタートアップの生き残りに必要なものだ。

13:普通の人からみて「カルト」であるか確認する。

究極の組織メンバーは、同じ組織のメンバーとしてつるまない。
なぜなら、彼らは普通の人が否定するような神秘的で明確な「真実」に達しており、完全な献身を誓っているからである。
彼らの文化は外から見ると狂気に映る。

対極にあるのがコンサルティングファームであり、入れ替わりが激しいがために、使命感や長期的なつながりが全く築かれない。

14:プロダクト自体に友人を呼び込みたくなるような性質をつける

大企業以上の広告費を出せる初期のスタートアップはない。
プロダクト自体に友人を呼び込みたくなるような性質がある場合、それはバイラルする。

有効なチャネルが1つでも手にい入れば、ビジネスは成功する。

15:7つの質問に答える

どんなビジネスも答えをだすべき7つの質問を置き去りにしてはならない。
この質問のすべてに答えるのが優れたビジネスプランだ。

1:段階的な改善ではなく、ブレイクスルーとなる技術を開発できるか?
2:このビジネスを始めるのに、今が最適なタイミングか?
3:大きなシェアが取れるような小さな市場から始めているか?
4:正しいチーム作りができているか?
5:プロダクトを届ける方法があるか?
6:この先10年、20年と生き残れるポジショニングができているか?
7:周りがみんな気づいていない、独自のチャンス(真実)を見つけているか?

16:自分を大げさに誇張しろ

誇張することでより尖った人材が集まるようになる。

 参考図書


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