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【甲子園交流試合2020】2年連続甲子園ベンチ入り選手のフィジカル変化【全64選手データDL付(有料)】

甲子園2020交流試合。地元群馬の桐生第一(8月16日1試合目)と健大高崎(同2試合目)の試合を観ながら、甲子園球児は1年間でどれだけ体がデカくなっているのか気になって調べました。

分析方法

2019年夏の甲子園出場49校の選手データ「甲子園2020(週刊朝日2020.8.10増刊号)」を突合し、2年連続甲子園ベンチ入りの64選手を特定

②上記2ソースから当該64選手の2年間の身長・体重を比較

<分析元データ>

・2019年夏の甲子園49校882選手のデータ

・甲子園2020(週刊朝日2020.8.10増刊号)

昨夏からの連続出場は11校、2年連続ベンチ入り選手は64選手

今夏の交流試合に出場する32校の内、昨夏からの連続出場は11校(220選手)。その中で、昨年に続き2年連続でベンチ入りしている選手は64選手。

64選手

全国的な強豪校が並びますが、その中でも2年連続ベンチ入り選手の人数が多いTOP3(及び各校の2020交流試合の学年別ベンチ人数)は以下の通りです。

1位:智弁学園(連続出場9名)(3年生13名、2年生7名、1年生0名)  
2位:東海大相模(同 8名)(3年生14名、2年生6名、1年生0名)
3位:履正社(同 7名)(3年生19名、2年生1名、1年生0名)

各県の独自大会ではオール3年生で試合に臨むチームも多かった中、甲子園交流試合ではしっかり2年生もベンチに入れています。3年生のための「思い出作り」ではなく、勝利と育成を見据える例年通りの方針が伺えます。

身長伸び率TOPは履正社、体重増加率TOPは明石商

平均身長、平均体重の変化が大きい順に並べたのが以下のグラフです。

身長体重変化順

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【グラフの見方(例)】

・履正社の連続出場選手7名の平均身長変化(昨夏比)は、1.9cm増

明石商の連続出場選手4名の平均体重変化(昨夏比)は、6.8Kg増

・高1男子(15歳)と高2男子(16歳)の平均身長の差分は、1.6cm(学校保健統計)

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高校生にもなると身長の伸びは限定的ですが、食事とトレーニング次第で増減可能な体重の増加率はチームによってバラつきがあります。同じ強豪校でも、明石商が平均6.8kg増量(連続出場4名の平均)しているのに対して、東海大相模の増量は1.6Kg(連続出場8名の平均)に留まります。

一方、このデータで気になるのが、身長・体重とも変化がない山梨学院。身長はともかくとして、体重が5人とも昨夏と変わらないのは考えにくいので、昨夏と同じデータを主催者(高野連or朝日新聞)に提出している可能性(疑惑)があります。

また選手名は伏せておきますが、この1年で最も体重を増やした選手は、14Kg増量しており、その選手を含めて10Kg以上の増量をした選手は計5名。一方、体重を減らした選手は2名いて、いずれも1Kg減。

ドラフト候補選手のフィジカル変化

前述「甲子園2020(週刊朝日増刊号)」の巻頭カラーで特集されている注目選手(≒ドラフト候補選手)の内、2年連続出場している選手は以下の6名。

注目選手

いずれもプロ注目の選手。昨年の時点で大柄な選手が多いですが、(東海大相模・西川選手を除き)さらに体を大きくしています。

甲子園2020交流試合の実現

コロナ禍により、今年はインターハイを始め他競技の大会が軒並み中止に追い込まれた中、5月20日の主催者による記者会見で、夏の甲子園中止が発表されました。登壇された朝日新聞・渡辺社長や高野連・八田会長からは、ギリギリまで開催の可能性を模索し、結果として断腸の思いで中止を決定された苦渋の思いを感じました。

リスク回避や批判回避(最小化)を最優先に考えれば、交流試合もやらない選択肢もあったはずですが、あらゆる批判覚悟で(実際に色々と批判もされていると思います)、「球児ファースト」で各県独自大会や甲子園交流大会の開催を実現させた関係者の皆様に敬意を表します。この大人の頑張りは、必ず球児達に伝わると思います。

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全64選手データ(有料)

今回の分析元データを集計した「★2年連続甲子園ベンチ入り全64選手のデータ掲載スプレッドシートURL(DL可)」を有料で提供します。

スプレッドシートには、当該64選手の以下の2か年データ(2019年夏の甲子園、2020年甲子園交流試合)を入力しています。

<選手データ>

「地区名」「学校名」「公立or私立」「背番号」「選手名」「学年」「身長(前年比)」「体重(前年比)」「BMI」

<平均値>

「各校(2年連続ベンチ入り選手)の平均値」

「当該64選手の平均値」

背番号も入力していますので、この記事では分析対象にしなかったポジションの変化なども分析可能です。

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