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50年ぶりに映画「名もなく貧しく美しく」を見て

実に50年ぶりに 映画「名もなく貧しく美しく」を見て泣きました。この映画は、若い聾唖者夫婦の物語です。私は今年(平成23年(2011年))59歳になります。数日前、山本晋也監督と関根麻里さんが出ているNHKのBSでの番組予告を見て、この映画のことを思い出しました。
 
50年前の子供のころに母親と一緒に映画館に行ってこの映画みたことを思い出したのです。若い小林圭樹さんが、駅から出てくるところで駅員に呼び止められたのに、聾唖のため耳が聞こえなくてトラブルになったシーンと、この聾唖者夫婦に子供ができてその子の耳が聞こえるのを、やかんを叩いて確かめあって喜ぶ夫婦のシーンなどを鮮明に覚えていました。子供心に、耳が聞こえないということは、こういう事なのだと思いました。
 
そこで、予告された番組の日時に合わせて、実に50年ぶりにこの映画をもう一度見ました。この年になると涙もろくなるのでしょうか、何べんも泣いてしまいました。子供のころにはわからなかった夫婦の愛情や、子供を持つことの意味などが、今回は胸に迫ってきました。特に、電車の中で、別々の車両の前後の窓に向かい合って、手話をするシーンには自然に涙が出ました。夫婦の誠実な愛情を感じました。実にいい映画です。不朽の名作だと思います。後世に伝えたい逸品です。
 

平成23年(2011年)5月8日深夜 随筆
令和5年 (2023年)11月16日 加筆
 
 
*なお冒頭の写真は、下記のURLのWikipediaから引用させて頂きました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E3%82%82%E3%81%AA%E3%81%8F%E8%B2%A7%E3%81%97%E3%81%8F%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%8F
最終更新 2023年9月9日 (土) 07:42


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