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プロとして仕事をする

僕は、新卒でサイバーエージェントに入社をしました。
入社してすぐに、会社のケイパビリティが何一つないドメインで新規事業立ち上げを担当することになりました。

会社の事情と市場の事業が相まって、残念ながらジョインして一年程度でクローズが決まりました。

新卒の一年を振り返るにはまだ時期尚早ですが、いい節目なので、新卒の振り返りとして、仕事観や思っていることを、素直に述べていきます。




仕事観

学生時代も含め、かれこれ2~3年くらいビジネスシーンで仕事をしてきましたが、社会人一年目として過ごしたこの一年で自分の仕事観は大幅にアップデートされました。大きく分けて3点あります。

雰囲気で仕事をするな・自分の高さが事業の高さ・プロとして仕事をする。

それぞれの項目について話していきます。



①雰囲気で仕事をするな

仕事をやっている風に見せることは誰にでもできる。

そんなやっている風の雰囲気仕事で生み出されたフワッとしたアウトプットが社会に溢れているから手戻りや、打ち合わせが頻発する。

特に打ち合わせなんて、「アイデア発散の場」と、「意思決定の場」以外は不要。

進め方の相談や、進捗共有なんてものは基本的にドキュメントで済む話であり、そのドキュメントが雰囲気仕事により生み出されたふわっとアウトプットだから打ち合わせが必要になる。

この雰囲気仕事が生み出される背景として、言われたことを”言われたまんま”こなすというスタンスがある。

指示はhowで降りてくることが多いが、そのhowをこなすだけでは、ただの上司の飼い犬。howが必要な理由は最低限確認して、目的に対して必要なhowが追加で2、3個必要なら全て形にしてお返しする。
こうやって一つ一つ信頼を積み重ね、仕事の指示をされる側から、仕事を創る側へ移行していく。

雰囲気仕事をしない!を意識してから言われたことに対して100%アウトプットすることは最低ラインであり、いかに付加価値をつけられるかに真価が問われることを理解した。
僕の大好きなドラマ、リチプア日向達の言葉を借りると、

「指示された仕事のその先まで出来て、完璧と言うんだ。」

である。

この意識を全員が持ち、意味のあるアウトプットで溢れれば、
社会から無駄な打ち合わせやコミュニケーション、意味の少ない仕事が激減し、思考に対して時間を割けて、かなり生産的な組織・人に成長できる。

深い思考をすることで、自身の知識の足りなさ、経験の足りなさを自覚し、取るべきアクションが見える。そのアクションの先に、もう一段深い思考が可能になり、また足らずを補うためにアクションを行う。

そうやって人が成長する。

この循環から生まれる人の(能力や思考の)高さは、事業の高さにつながる。この点は次のトピックで詳しくまとめます。


②自分の高さが、事業の高さ

サイバーエージェントでは、人材が会社の競争力だと、会社説明会やメディアでよく言っています。
学生の頃は「そりゃそうじゃね?」くらいに軽く考えていたのですが、このことの重さを社会人一年目では実感しました。

会社や事業拡大のドライバーは、優秀な「人」そのものです。
成功確度を高めるには、何をやるかよりも、誰がやるかの方を見極めるべきです。
優秀な人が、思考が深いかつ早い意思決定で事業を推進するから、メンバーは無駄を最小限に抑え意味のある仕事に向き合える。それと反対の事象も起こり得ます。

学生時代、社会人時代を通してこの両者を経験し、いかに人の能力が事業立ち上げに直結するかを痛感したのです。

事業を生み出すのも、グロースさせるのも、世界を変えるのも、イノベーションを起こすのも全て人です。

イーロンマスクも、ジョブスも、ビルゲイツも、その存在があったからイノベーションが生まれました。

この人たちは元々天才だったからと、そんな割り切りで片付けるのではなく、今の自分を見つめ直し変えるべきところ、伸ばすべきとろろと真摯に向き合い、自分にあった正しい成長をしていこう。

自分の高さが、事業の高さに直結する。

自分を変え、挑戦をし、成長し続けることで、小さな揺らぎを生み出す。
世界がネットワークでつながった今、その小さな揺らぎが世界を大きく変えるイノベーションに繋がるかもしれない。

そんな意識で、自分を高めること、挑戦することに向き合い続けます。


「自分が変えられない人は、世界を変えられない。」

田坂さんの「志を実現するために磨くべき7つの知性」からの引用です。
45分の講演の全記録をまとめたもので少々長い読み物ですが、生き方を見直す金言が詰まっています。お時間があるとき、ぜひ。


③プロとして仕事をする

これは、「①雰囲気で仕事をするな」と「②自分の高さが、事業の高さ」の総括的な言葉です。

社会人一年を過ごした今、入社前の僕は仕事というものを舐めていたと感じます。

なんとかなるっしょ精神真っ盛りの入社時。なぜか代表挨拶した。


何とかなるだろうというマインドで、雰囲気仕事をして、勉強している風で中途半端な自己投資をしていた。

何とかなる、何とかするということも一つの能力であり、それ自体殺すつもりはないが、この甘えを捨て、プロとして一つ一つの仕事に取り組む。

決して1人でやる仕事なんてない。

自分の甘い考えで迷惑がかかるのは周りであり、尻拭いに彼らの貴重な時間を奪うだなんてもってのほか。生産性を下げることをいの一番に率先してやっているようなものだ。

夢だけ語っていても仕方がない。
自分の成長が、事業の成長・会社の成長に直結していることを自覚し、中途半端なことをしない。

社会からお金をもらっている以上、プロとして仕事に向き合う。
その先に、志の実現があるのです。




最良の教科書

人は一年でこんなにも考えが変わるのかと、自分でもびっくりしています。

仕事への価値観だけでなく、人との向き合い方も変わりました。
人を大切にし、組織を大切にし、人からの見られ方を大切にするようになりました。
(大学時代の僕を知っている人は誰が言ってるのって感想持つレベルw)

これらのことは、本を読めば似たようなことはたくさん書いてあります。

しかし、人にとって、特に若手にとって最良の教科書は、1番近くで働く人です。僕は、この最良の教科書に本当に恵まれました。

もちろんたまたま要素も多分にありますが、環境選びに妥協をしない姿勢に対する、贈り物だったのかもしれません。

この凄さは、この最良の教科書を実感してみないとわからないと思います。

環境選びにこだわれってことも散々使い古された言葉です。

けど、「環境選びにこだわれ」という言葉を信じて環境(組織・事業ドメイン)選びに一切の妥協をしないことを心の留めておいてほしいです。
いつか、最良の教科書に出会えるはずです。


サイバーエージェントで過ごす2年目

正直どうなるかわかりません。
元々いた事業部で、2年目はこれを、3年目はこれを目標にしようというロードマップを持っていましたが、今は全てが白紙の状態です。

異動先は、リテールメディア領域における広告配信事業の立ち上げ部門です。立ち上げ部門を希望していなかったのですが、運よく(悪く?w)、また立ち上げの機会をいただくことになりました。

向き合うお客様は小売業界・メーカー、使う知識はアドテク知識。
今までと全く異なる領域と、知識が必要になります。
ただ、プロのビジネスマンとして備えておくべき心構えはできたと自覚しています。

まだ何かができるわけではないですが、
心構えという揺るぎな芯があるだけで、少し自信が湧いてきます。

次に担当するサービスは、立ち上げて当たり前という市況感だと、事業部の中ではなっており、今狙っている本丸の領域です。
プロとして仕事に挑み、自分を高め、事業成長につなげていけるよう日々さまざまな挑戦を続けていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!



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