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天才の頭の中:ビルゲイツを解読する

2024の年明け、特にやることもなくNetflixを漁っていると見つけた一つのドキュメンタリー。
マイクロソフト創業者ビルゲイツのドキュメンタリー「天才の頭の中 ビルゲイツを解読する」。

「スティーブ ・ジョブス」「ソーシャルネットワーク」「ザ・プレイリスト」など、超有名起業家を題材にしたドラマや映画を見たことはあったが、ドキュメンタリーを見たのは初めてかもしれない。

今この世界に実在する天才本人が、その半生とこれからの野望、そして思想を語る。作られたものではなく、本物の言葉で紡がれるドキュメンタリー。

この衝撃というか、心震える感じを何かに残したくなり、新年早々noteを書きます。

この作品でフォーカスされていた(個人的にはそう感じる)三つのキーワード「複雑・整理・頑固」に沿って振り返ります。

1:複雑

ビルゲイツは、多読習慣がある。出張のたびに10冊以上詰め込んだトートバックを持ち、全て読破して戻ってくる。どんな分野でも、彼より知識量で勝るものはいない、そんな状態になるのだそう。
1時間で150ページを読む恐ろしいスピードでインプットしている。
姉妹や、奥さんがしきりに「彼の頭の中はカオスが。とても複雑で、理解ができない」「彼はその複雑性が好きで、解決することが生きがいだ」と発言していた。

その背景には人並外れた好奇心がある。この作品には出てこなかったが「好奇心指数」の重要性を説いているらしい。
分野・ジャンルの縛りなく、横断的にありとあらゆる物事に興味関心を持ち、読書・学習で知識を獲得する。知的好奇心こそが、中長期的に活躍する人材の要件であると。

非凡で天才と言われ続けていても、驕ることなく飽くなき好奇心で新たな知識を獲得し続けるその姿勢。

読書習慣がつき少し満足をしてしまっていた自分に、一石を投じられたようだ。

2:整理

こんなにも膨大なインプットをしても、彼は9割以上は記憶しているという。彼は読みながらメモを取っているらしいが、その程度のことならおそらく誰でもやっている。読書術なる小手先のものをコピーしても仕方ないだろう。

特筆すべきは「Think Week」だろう。
自然に囲まれた小さな家に一週間籠り、本を読み、考える。同じテーマの本を最低5冊は読み(いずれも分厚くて学術的な内容)、点と点の情報を統合し、複雑性を解くため考え、考え、アイデアを出す。

彼はマイクロソフト創業者としての印象があまりにも強いが、今は慈善家として「途上国の水問題」「ポリオ問題」「原子力発電:テラパワー」の解決を急いでいます。

そのいずれも、一筋縄ではいかない、もがいている様子がドキュメンタリーの中で映し出されます。その解決のために、この複雑・整理がキーワードとなっています。暗闇の中、パソコンの明かりに照らされ、メガネをかじりながら読書・思考に耽る彼の様子が何度も出てきます。

かれこれ10年以上、上記問題の解決に邁進している。
解決できないだろうと思われる困難な課題にもぶつかりながら進んでいく彼の様子を表す最後のキーワードが「頑固」だ。

3:頑固

幼少期から、彼の頑固さが故に母親とはよく喧嘩をしていたそうだ。
姉妹も口を揃えて「彼は頑固だ」という。

インタビューの中でも、彼の頑固さを感じるシーンは幾度となくあったが、最後の最後に出てくるメッセージが印象的で、この作品の中で一番好き。
このnoteを書く時点では3周はした(笑)

全文書き出してみる。

インタビュアー:難しすぎて断念することはありますか?
ビルゲイツ:時には”諦めよう”という必要がある。でも”もっと頑張ろう”というべき時もある。

困難に直面するとビルの答えはいつも同じです。”頑張れ”。
手加減しない頑固さはビルの長所でもあり、短所でもある。

自分で自分の成功を定義することから始めます。自らに期待値を設定すればそれに応えるようになります。重要なのは、何を得て何を与えるかではなく、何になるかです。

天才の頭の中:パート3


困難にぶち当たっても、ただ、「頑張れ」と言う。
これは伝聞だが、ビルゲイツの名言で以下のものがある。

僕は失敗したことがない。だって、まだやめていないから。


ドキュメンタリーを見終えて率直に。
自分の努力が全然足りていないことを痛感した。もっともっと頑張りたい、新年早々からそう思える作品に出会えました。

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