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30分ドラマの魅力

米ドラマ”Silicon Valley”にハマる
Amazonプライムで一気に観てしまった。しかも現在3周目の視聴に入っている。今までも米国のドラマは数多く見てきたが、ここまで繰り返し観ているものはなかった。ふと振り返ると1話だいたい25~28分ほどの短めなコンテンツだと思った。(決まりの演出や最後の紹介クレジットを抜けばもっと短い。)この30分という時間が僕の生活サイクルにすごく合っているようだ。

◇30分で区切るとテンポがよい
僕は起床~家を出るまでの行程がいつもバラバラで困るタイプの人だ。よく言う「早く起きたのに結局時間ギリギリに到着してしまう。」という人と同じだ。二日酔いの朝とか、寝不足の朝とか、雨の日は支度がはかどらない。
そんな憂鬱な朝にドラマSilicon Valleyの視聴習慣が加わった。
驚くべき事に僕は1話を観る約30分できっかりと家を出れるようになった。仕事でもやることの逆算などをだいたい30分毎に行っていた。1時間の会議は往々にして退屈だが、30分で話題が切り替わる会議が2つ並んでいると思うだけで少しはマシに感じる物だ。

◇日本のTVドラマはだいたい1時間
日本のテレビドラマは1時間の枠が基本。もちろんCMなどがあるから本編はもう少し短く落ち着く。しかしながら、現代人にとっての1時間は長すぎる。平日や休日に腰を据えてTVの前にいなければ1時間のドラマを見切ろうとは思えないのが正直なところなのではないか?
隙間時間を組み合わせるのがウマくなった現代の人たちにとって、その隙間にハマらないコンテンツは非常に扱いにくいと思う。朝30分の早起きはできそうだが、1時間の早起きは難しい。通勤電車で30分の動画を見ることは出来るかもしれないが、1時間は難しい。
日常で楽しめる動画コンテンツの最適尺は時代によって全く違うと思う。今は隙間時間をうまくどうやってうまく活用するかを考えることに重点が置かれる時代。にもかかわらずテレビは長いこと、尺の最適化を行っていない。

◇日本のテレビにも30分コンテンツが!
アニメは日本のテレビ業界が世界に誇る強力な30分コンテンツだ。アニメの場合OPとENDがほぼ必ず入るため本編尺は約23分ほどになる。これもスキマにハマるコンテンツになる。

◇余談 Silicon Valleyの魅力
Silicon Velleyの魅力はいくつかあるが個人的な観点で3つあげたい。
①とにかく個性的なキャラクターが生み出す会話劇
→登場するキャラクターがとにかく変で変わっている。憎まれっ子・お調子者・口が達者・希に奇跡を起こす問題児や、サタニスト(人間の肉欲的自己を是認する使命とする人々)が自分基準で様々にものを言い放つ。
「アメリカは多民族国家だから宗教的背景や民族的背景が全く違う人が集まる。するとこんなに面白い会話が生まれるのか!」と笑いが止まらない。

②汚すぎる言葉遣い
→日本だったら放送中だいたいの会話が「ピー」に差し替えだ。それほどスラングがひどい。でもそれが逆に生きている英語だと思った。酒の席では愚痴が広まる物だ。「○○さんは嫌なやつだ」とかそんな話で盛り上がったことありません?

③1つのゴールを目指す熱量
→これが最大の魅力だ。技術者だった主人公達がどうしたら”自分が発明した世界を変えるかもしれないサービスや製品を売れる物にしていくのか”を追い求める様が克明に描かれている。しかもその夢を追う場所が今世界で一番勢いのあるシリコンバレーなのだ。作中では平気で何十億円という規模の金が動く。でもそれが今のシリコンバレーの事実だから描かれている。

僕たちも主人公たちのように本当にやりたいことを死ぬ気で死ぬほど頑張れる環境に身を置きたいものだ。


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