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【小blog】本予算、成立へ。

予算とはまったく関係のないスキャンダルや疑惑だらけの追及に終始した国会審議を経て、本予算が成立をしました。

2021年度予算は26日の参院本会議で、自民党などの賛成多数で可決、成立した。一般会計総額は106兆6097億円と9年連続で過去最大。(毎日新聞)


面白いのは、各メディアが予算総額の過去最大を報じるくせに、何に重点を置かれ、どこにお金をかけた予算なのか、まったく報じない姿勢です。

国会審議でそれは明らかになるべきですが、スキャンダル報道が主要になり、詳しい中身はまったく分かりません。そんな中でも内閣支持率は回復傾向にあり、菅内閣はちょっとずつ息を吹き替えしてきました。

一体なんの遊びを見せられてるんでしょうか。。


予算額が過去最大になるのは当然です。
コロナがありますから。社会の変革に対応するため、前年度よりも増額にならなきゃそらおかしい。

しかしながら、立憲の大串議員によると、

今日、来年度予算案が参議院本会議で可決され、成立しました。
この予算、このコロナ禍の中であるにもかかわらず、予備費の5兆円以外は、コロナ対策予算が全く盛り込まれていないことが、大きな問題点です。
このままでは、コロナの感染状況が増えてきたとしたら、新年度になってすぐに、補正予算案を組まなければならなくなるのではないか。


予算がなければ国は施策を打てません。予算は施策の基本です。コロナ対策をしっかりやろうとしているのか、そうではないのか。菅政権のスタンスが全く不明確です。


とのこと。
あまりコロナ対策に力点を置いていないようです。

すでに補正予算の話が出ており、そこで自民党に得をするようなコロナ対策支援が組まれるようですが、なぜ本予算で組まないのか。

明らかに財務省の都合なわけですよね。
国民を直接支援するものは、別枠でやってくれ、と。
そのせいで支援に時間がかかり、なぜか予備費をすぐには使ってくれません。

民主党政権の復興増税や、震災時の補正予算編成の遅れの時も感じたのですが、なぜ、今必要な人をすぐに救おうとしないのでしょうか。

ここにきて、予算の膨らみなど気になりません。
大いに予算を組むべきです。
ただし、必要な部分に予算を組まなければ、それはただのカネの無駄遣いでしょ?
さすがに大金持ちでも、要らないものを大量に買うアホはいません。そんな人は大金持ちになれませんから。

通貨発行権を持ち合わせている国にできる最高の武器は、
緊急時にしっかり支出ができること、ですよ。

財政健全化を気にするのであれば、緊急時を脱したときにすべきです。
当たり前のはなしが未だに分かっていない。

先に載せた立憲の大串議員の指摘はまさに当てはまりますが、
立憲民主党も人のことは言えません。
かなりの規模の支出と補償を、しっかりと額面を提示して与党に国会で全員に迫れば、きっと何分の一かは実現できたはずです。

しかしながら立憲はしなかった。
あろうことか野田佳彦さんなんかは、こんな時期に財政悪化の心配をしていましたからね。

いやいや、国民死ぬ言うてんねん、助けろやお前アホか!ですよ。


まず、この本予算がどれだけ国民を救う予算なのかを、各メディアはしっかり分析して報じてほしいです。
そして、なぜ足りない部分がわかっているのに、補正予算で後からやるのかが不明。

しかも、自民党議員らの提言を受けてそれを叶える形で。
自民党に華をもたせるような構図とスケジュールにはじめからなっちゃってるんですよ。

何よそれ。

そういう予算の裏に隠れた政治の嫌らしさ、おぞましさ、
それを解消しない限り政治不振なんて終わりませんよ。この国は確実に腐っていきます。

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