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日本の歴史と伝統文化を愛し、古の武人に憧れる者。ライフワークとして武術の稽古、東洋日本…

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日本の歴史と伝統文化を愛し、古の武人に憧れる者。ライフワークとして武術の稽古、東洋日本思想研究などに、文武不岐をモットーに取り組んでいます。趣味は、山登り、サックス、歴史旅行🚗などです。将来は、自給自足生活をしながら、大人の寺子屋、サバイバル教室、歴史ツアー企画などをやります。

最近の記事

真を極めんとする求道者

 親友Mさんが出場する試合にお招きを頂き、初めて極真空手の試合を生で観る機会を得た。  Mさんは、私より一回り以上若いが、武術の技術面はもちろん人生観、国家観等でも教わることが多い。彼の空手は単なる趣味ではなく、幼少より厳しい稽古を積み、学生時代はキックボクシングチャンピオンとしても実績を残し、今は多忙な本業の傍ら、プロとして多くの実績を上げるとともに某空手道場の師範代として、後輩の指導に当たっている。指導においては技術だけではなく、武道の持つ精神性、日本人としての生き方を自

    • 文武両道考

       文武両道の文は學問、武は武道、現代ではスポーツを指し、転じて文武の両方に優れた人等を指すのが一般的だと思う。スポーツで素晴らしい成果を出しながら、難関大学への進学も果たしている学校がその例だらう。    しかし、私は少し違和感を感じる。武士の時代で言う文の學問は、四書五経等、身を修める、人格を磨く事が目的であった。そしてその高めた精神性を実行する実力を養う手段が武術(ここではあえて武術と呼び武道との区別は述べない)であったのではないか。武士で有れば、主君の為に生命をかけて闘

      • 〜ネガティブ・ケイパビリティのススメ〜

         つい先日、ある勉強会で「ネガティブ・ケイパビリティ」なる言葉を初めて聞いた。私は、英語は嫌いでは無いが、何でもかんでもカタカナで表現して誤魔化そうとする会議や勉強会等が好きでは無い。皆知っていて当たり前、それって何ですか?って質問し辛い雰囲気にして、面倒くさい質問をかわして、とにかく早く終わらせようとする意図を感じてしまう。そういう時は、「それって日本語で言うとどういう意味ですか?」と聞く様にしている。    その勉強会では進行の妨げになるのを避ける為、そう言う意地悪な質問

        • トイレットペーパーの三角折考

           トイレットペーパーの三角折って一体何の意味があるのだらう?だらっと前の人がちぎったままの状態よりも、確かに見た目は良いし取りやすい。一般的には、清掃終了のサインだと言われることが多い。全寮制だった私の学生時代の記憶でも、清掃当番の下級生はその様に教わっていた。中には、清掃もろくにせずに、三角折だけ完璧にしてやってるフリをしている輩も居た。点検する上級生も清掃の意味を理解していない人は、そう言う見えやすいところだけチェックして良しとする傾向にあった。    学生を卒業し、職場

        真を極めんとする求道者

          役人根性へのささやかなレジスタンス

           私は職場で、パワハラ撲滅宣言書なるものを書かされた。正確には任意なのだが実質は強制である。書かないと言うと何だかんだで、執拗に上司から説得を受けることになる。それが面倒臭くて殆どの人は、真に納得はしてないがこの手の書類には黙ってサインをする。たかがサインかもしれないが、こういうことが続くと盲目的に何も考えなくなるので、私は良くないと思う。ということで、今回は当初は強硬に抵抗した。  もとより、パワハラはダメなこと!に勿論異論はない。しかし、武士たる者、基本的にやらないと決

          役人根性へのささやかなレジスタンス

          転勤と死について

           私は、仕事柄これまで25年間で約15回転勤を繰り返してきた。赴任先によって若干の長短はあるが、だいたい約2年毎の異動である。その度に漸く慣れた土地、職場を離れ、少しの寂しさや希望と不安を感じながら次の赴任先へ向かう。見送られ、迎えられる事を繰り返してきたが、当然自分も、上司、同僚、部下を何度も見送ってきた。転勤シーズンとなり、転出する人を見送ると、残った人達でしばらくその人の話題になる事もあるし、全く忘れ去られることもある。あの人は良かった、素晴らしい人だった…、アイツとは

          転勤と死について

          トイレ掃除と死生観

          「武士道とは死ぬことと見つけたり」は、葉隠の有名な言葉である。現代のもののふを目指す者として、この言葉をどの様に日常で実践するか?常に死を意識出来るか?幸か不幸か、いや、幸いであろう今日の何だかんだ言っても平和な日本では、死生観と言っても日常で死を意識することは、あまりないかもしれない。その結果、起こり得るのは生が永遠に続くかの様な錯覚。堕落、弛緩した生である。  私は今、一人暮らしをしているが、毎朝出掛ける前にトイレ掃除をすることを習慣にしている。家族で住んでいる時のトイレ

          トイレ掃除と死生観

          日本精神の研究

          今日は、日本精神の研究(安岡正篤著、致知出版)から、私が感動した名文をご紹介します。 一日の過ちは即ち一日の過ちに非ずして終身の累たり。高杉晋作 心して生きたいと改めて思いました。

          日本精神の研究

          父母

           単身赴任中の自宅に、実家の両親からの宅急便が届いた。地元の農家さんが作った黒ニンニク、道の駅で買ったレトルトカレー、煎餅etc…他にはトイレ用のウエットティッシュ等、近くのドラッグストアでも普通に買えるものまで。私は、特に頼んでいないのだが、両親は50歳近くのオッさんになった息子に送ってくれる。まだまだ子供扱いである。  私は小学生の頃、泳ぐことが苦手で、夏休みには小学校のメダカ教室という泳げない子供達の為の特訓コースに通うことを強いられていた。母が陰鬱な気分の私を、炎天下

          このコ

           私は中年だが、だいたい同世代くらいの人との会話の中で、成人した若い世代の人達の事を男女問わずこのコ(子?娘?)と呼ぶ人を結構見かける。だだが、私は聞いていて違和感を感じる。特に職場において。「年齢関わらず人格を尊重し…社会人としての自覚…大人として扱いましょう云々」と言っておきながら、成人した若者を無意識のうちに、いつまでも子供扱いしているのはこのオッさん達ではないのか!と言う違和感である。確かに経験は少ない。しかし斬新なアイデア、柔軟な発想、純粋な情熱など、若者に期待する

          大阪人のやり取り

          大阪市中崎町。ある銭湯で聞いたやりとり♨️ A「最近、仕事もだいぶん板についてきましたね」 B「かまぼこみたいに板に張り付いてますわ^_^ 」 思わず吹き出してしまった。よくもそんなセリフがアドリブで言えるものだ。

          大阪人のやり取り

          常を保つ

           本当なら、年末に大掃除するべきだったが、ついついやらずに新年を迎えた。特に浴室の天井と壁のカビが気になっていたが、どうせ、もうすぐ転勤。我慢することにした。  しかし、昨日、新年を迎えて風呂に入る時に気持ちが変わった。無視しようと思ったが、もはや手のつけようがないくらいのカビだらけの天井を見つめ、意を決した。わざわざ裸になってから意を決する必要もないのだが。寒いが窓を開け、スプレーを吹きかけ、ブラシで擦る。が、長らく放置していたカビなので、なかなかしつこい。おそらく昨年の夏

          自分の中の鎖国と人生の充実

           江戸時代、様々な理由があったにせよ幕府の方針で、我が国は鎖国状態だった。明治維新以降、特に西欧列強に追いつけ追い越せ!と、鎖国時代の遅れを焦って取り戻そうとして失敗したという捉え方も多く、鎖国は、どちらかというと負のイメージが多いと思う。  しかし、日本の歴史を見ると江戸時代は、日本の中でも特に優れた文化が華開いた時代であり、今も世界の人が日本に対する憧れやプラスのイメージを抱く代表的な日本文化は、江戸時代に生まれたものが多い様に思う。結果論かもしれないが、江戸期に日本文化

          自分の中の鎖国と人生の充実

          武士の魂は永遠に

           今日は、三島由紀夫先生の53回忌にあたる。 3年前の50回忌に参列させて頂いたことがある。執行草舟先生の講演等、三島先生と交流があった方々が参列されていた。    偉大な業績を残しながら、最期は思想に殉じ、肉体を滅して魂を永遠に活かす道を選ばれた三島先生が自決されたのが45歳。それから半世紀が経ち、私も先生と同じ45歳となっていた。私も本当に本当に微力ながら、先生の魂を受け継ぎ、日本の国柄、天皇を中心とする歴史と文化の伝統を護る為に、何かやろうと心に誓ったことを思い出す。

          武士の魂は永遠に

          言葉を守ること

           今日は、やまとことば語り部認定試験の為、京都まで来ている。京都は、私が中学生まで育った地であり、非常に懐かしい。  語り部は、簡単に言うと、やまとことばの一音一音の意味を紐解きながら、古事記の冒頭部分(宇宙の初め〜地球の初め〜人間の登場)までを、詳しく講義する。講義と言っても、絵本を使いながらなので比較的ハードルが低く、古事記を全く知らない子供から、古事記はある程度知っているけど、特に冒頭部分に登場する神様の名前の意味や、ストーリーをより深く学びたいという大人まで、幅広く興

          言葉を守ること

          子供の頃に考えていたこと

           朝のニュースの天気予報で、「波浪注意報」と聞いて、子供の頃に考えていたことを、ふと思い出した。「ハロー Hello 注意報?…」なんでハローに注意なんだ?と。    そういう勘違いが、その他にも幾つかある。 「性格の不一致」→「性格のwhich?…」性格のどっち?? 「空気(くうき)」→「そらき?…」そらに気? 「未必の故意」→「未必の恋?」❤️? 「空港」→空に港がある?空に飛行機が止まる広場がある?高い柱に支えられていて、港までは、エレベーターで行くのかな? 「白黒写真

          子供の頃に考えていたこと