小橋 昭彦

雑文を書いたり、地域づくりに取り組んだり、そんな日々です。noteでは、ゼロ年代に『日経ビジネス』関連のウェブメディアに連載したコラムを現代の眼で振り返ります。時代の変遷に未来への目線を養う。あわせて、15年以上前の自分の文章に突っ込むという異色の文章指南・文章論でもあります。
固定されたノート

過去と現在を往復する時代論にして文章術の指南書

この連載は、『日経ビジネス』系のオンラインメディアに、2002年から2008年にかけて週刊で連載していた原稿を紹介しつつ、現在の状況をからめて時代を振り返るものです。
 あわせて、過去の原稿にツッコミを入れるという、異色の文章指南ともなっています。

この連載が誕生した背景

 2019年1月15日、「日経ビジネス電子版創刊」の記事に接しました。それは同時に、オンライン版として存在していたメディア

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シェアリング・エコノミーへの遥かなる序章【未来を生きる文章術010】

2002年3月13日の原稿。この文章、なんだかすごく惜しいところをかすっている気がします。

 いま、シェアリング・エコノミーが言われますよね。ウーバーとかエアビーとか、何かを分かち合う経済。ここで取り上げているカーシェアリングはまさにその走り。

 文章術というか未来透視術として有効な手段に、今起こっている複数の事象を並べて、その底流にある共通項を見出し、その共通項が持つ本質を将来に向けて伸ばし

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ゴーン氏、栄光の日々と挫折【未来を生きる文章術009】

このコラムを書いた2002年3月6日当時、日産のゴーン会長はまさに飛ぶ鳥を落とす勢い。まさか17年後にこんなことになっているなんてね。

 そしてまた、まさかぼくがそのマーチに乗っているとは。中古で安かったので即決で買ってしまい、今はマーチ・オーナーです。いや、安かっただけじゃなく、カワイイ、と思ってしまったんですよね、店頭で。それだけ、当時のデザイン力は高かったということかと。
 エモーションに

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日本のEC市場は17年で10倍【未来を生きる文章術008】

2002年2月27日の原稿です。ネットバブルが崩壊したとされるのは2000年のこと、その翌年の2001年(平成13年度)のEC市場規模についての報道を取り上げています。

 当時BtoBで34兆円、BtoCで1兆4840億円ですか。今確認できる最新、2017年(平成29年)度の電子商取引規模調査結果が経済産業省のサイトにありますが、BtoBで317兆2,110億円、BtoCで16兆5,054億円。

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メディアとチャネル、17年の(不)変化【未来を生きる文章術007】

2002年2月20日の原稿です。

 メディアの融合時代を指摘していますが、「表示」から「行動」へという広告の大きな流れを前提に、ネットにおいてもテレビにおいても同じ方向に向かうだろうという話です。

 予測はちょっとはずしているかな。テレビにネットのインタラクティブ性が加わってネット的になるみたいな未来観ですね。
 実際はむしろネットがテレビ的になって、動画の間にCMが「表示」されている。
 テ

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自分たちの手で世の中をつくる、21世紀のはじまりとともに【未来を生きる文章術006】

2002年2月13日の原稿。

 これは今読んでも好きな文章です。流れがとてもスムーズ。
 それもそのはず。「起承転結」の典型です。その上、結びが着実で、この未来予測はそのまま現代にも通じている。普遍性がある。

 書き「起」こしはネットオークションを念頭に置いた古物営業法の改正の紹介。これを受ける「承」として、実際の事業者の反応に触れ、自分たちで安全なネットオークションを築くという姿勢を評価して

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